オ・マンソク の最新ニュースまとめ
<b>斬新なスタイル、破天荒なストーリー</b>
『王と私』は内侍(内侍府の官吏や去勢されて宮中に仕えた男の役人を指す言葉)の物語だ。これまで、時代劇ではあまり語られることのなかった内侍が主人公である。しかし、我々が知っている内侍のイメージを完全に覆した。
か細い声で、王の前で頭を下げているか弱い存在ではない。自己主張が明確で、勇猛で、富と権力を持つ高官をうらやんだりもしない。
『イサン-正祖大王』は、時代劇によくある王様の話である。しかし、そのスタイルが新しい。政治・経済・科学・宗教など全ての面で卓越した業績を残した正祖(チョンジョ)が主人公。改革を目指した人物だけあって、過去の便戦(派閥争い)をメインに見せていた“便戦政治形態”をやめ、現代CEOたちの“企業経営方式”を導入、新しい時代劇を見せるという覚悟だ。
<b>正統派時代劇 VS 虚構の純愛ドラマ</b>
『イサン-正祖大王』は、正統派時代劇を志向している。
カトリック大学パク・クァンヨン教授の著書『英祖と正祖の国』を基盤とするドラマは、正祖のストーリーを土台に描かれている。スタイルの変化は追求するが、大きな枠組みの中での虚構は、主人公の中でもソジャングループの指導者チェ・ソクチュ(チョ・ギョンファン)程度だ。その役柄もモデルとなる実在の人物がいるが、正祖の反対派で性格が悪く描写されており、架空の人物を作り出した。
その反面、『王と私』は設定自体が歴史的事実とは距離がある。フィクションをかなり加えた純愛ドラマを志向している。端的にいえば、キム・チョソン、成宗(ソンジョン)、王妃ユン氏の3人の主人公は全て実存する人物だが、ドラマの中で描かれたものとは異なり、同年輩ではない。実際のキム・チョソンは、文宗(ムンジョン)の頃からすでに内侍で、ユン氏は成宗よりも12才も年上であった。
このため歴史歪曲論争が起きているが、これに対し制作陣は「燕山君(朝鮮王朝第10代王)の忠臣である内侍キム・チョソンにスポットを当てるのが目的であるため、ドラマチックな部分をたくさん加えた。王に対し、正しい意見を述べたチョソンと、3人の主人公の切ない愛を描くため、たくさん“加工”した」と説明している。
<b>内侍の人生とドジャ所 VS 芸人の人生と図書署</b>
『王と私』は子役たちが登場する第8話まで、内侍がどのように養成されるかにスポットを当て、好奇心を刺激している。男性の“性”を捨てる場所であるドジャ所と、内侍を訓育する私設教育機関であるネジャ院で繰り広げられる出来事に驚くばかりだ。
この過程で“陽物(男性の性器)”という単語が度々登場し、新世代ネティズン(ネットユーザー)の間で話題になり、劇中登場するセリフにも関心が集まった。
『イサン-正祖大王』では絵を描くことを仕事とする官庁“図書署”がメイン舞台として登場する。ヒロインのソン・ソンヨン(ハン・ジミン)は、ここで茶母(タモ)として働いており、後に正祖になる世孫と出会う。当初、制作陣は正祖ではなく、キム・ホンドと絵を素材にしたストーリーを企画したが、時代劇を進めていくには重みがないという判断で、正祖に方向を定めたというエピソードがある。時代劇史上、初めて登場する図書署も、また興味を引くものと思われる。
<b>新鮮なキャスティング オ・マンソク VS イ・ソジン</b>
新鮮なキャスティングも視線を集めている。とくに『王と私』のキム・チョソンを演じるオ・マンソクは、型破りなキャスティングだ。演劇俳優出身でKBSドラマ『ブドウ畑のあの男』や、tvNドラマ『ハイエナ』の主人公を演じ、1年前から人気上昇中だが、ブラウン管ではまだまだ“新鋭”である彼に、ドラマを託したのは冒険として受け止められる。しかし制作陣は、1年前から彼をキャスティングし、信頼感を示した。
オ・マンソクは「僕が考えるキム・チョソンは、大きく2つに分けられる人物。1つは心の中にある愛のために全てを捨てられる人物であり、もう1つは自身が選んだことに後悔しないように努力する人」と説明する。
イ・ソジンの正祖役のキャスティングもまた、新鮮だという評価だ。『チェオクの剣』を通じて、時代劇にも合うということを証明してみせたが、実際のイ・ソジンは現代的なイメージだ。またこれまで、影がある役を主に演じてきたせいか、君主を演じることが新鮮に感じられる。
イ・ソジンは「出演を決める前、正祖についてあまり知らなくて気になった。どのような人物で、イ・ビョンフン監督が演出しようとしたのか気になって調べてみた。聖君だった。また、聖君になるまでに大変な過程を経た王と知り“演じるのも簡単ではないな”と思った。しかし、イサンは静的な人物ではなく動的な人物だという思いがして、出演することを決めた」と伝えた。
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