北京五輪の開幕式を目前に控える中、注目されていた「中韓首脳会談」の知らせはいまだ聞こえてこない(画像提供:wowkorea)
北京五輪の開幕式を目前に控える中、注目されていた「中韓首脳会談」の知らせはいまだ聞こえてこない(画像提供:wowkorea)
北京冬季オリンピックの開幕式を明日(4日)に控える中、注目されていた「中韓首脳会談」の知らせはいまだ聞こえてこない。当初「ムン・ジェイン(文在寅)大統領の中東歴訪後である1月第4週に、中韓首脳会談の開催が有力だ」という話が官僚の間で出ていたが、結局は実現されなかった。

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青瓦台(韓国大統領府)の関係者はきょう(3日)、記者たちからの “文大統領と習近平中国国家主席との首脳電話会談やオンライン首脳会談を計画しているのか”という質問に「まだ具体的に時期が決定されているわけではない」とし「ただ、韓中(中韓)双方は『首脳間の交流が両国関係の発展において重要だ』ということへの認識を共有しており、緊密に疎通している」と答えた。

当初は文大統領の五輪開幕式出席を検討してきた韓国政府であったが、対内外の状況により結局はファン・ヒ文化体育相を団長とする派遣団を送ることにした。

中国の新疆地域での人権弾圧問題に反対し、米国・英国・日本・オーストラリアなどの主要国たちが政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を宣言したことに加え、北朝鮮もIOC(国際オリンピック委員会)による資格停止処分の決定により不参加となったためだ。

このようなことから、北京五輪を「朝鮮半島の平和」のためのきっかけにしようとしていた構想が霧散となったことで、文大統領による五輪出席には「実利がない」という判断があったものとされている。

そのため「中韓両首脳が五輪開幕式の前に、オンラインによる首脳会談を開催する」という観測が出ていた。時期は文大統領が中東歴訪から戻った直後という見方が多かった。しかし文大統領の帰国後も、中韓首脳会談の知らせが聞こえてくることはなかった。

1月末の首脳会談がなくなったことから「2019年12月の首脳会談が、結局最後の会談になった」という見方が出ている。2月15日から3月9日までは次期大統領選挙運動の期間となり、その後は大統領職の引継ぎ委員会が立ち上がることから、中韓首脳会談の推進はより困難になるためだ。

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