開会式に登場した韓服を着た女性=4日、北京(聯合ニュース)
開会式に登場した韓服を着た女性=4日、北京(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】4日の北京冬季五輪の開会式で、中国少数民族の朝鮮族の代表として韓国伝統衣装「韓服」を着た女性が登場したことを巡り、韓国で「中国が韓服を自国のものと主張するもの」との批判が高まっている。政界でも批判の声が上がり、政府に対応を求めている。 韓国の外交部当局者は6日、「韓服が世界から認められている韓国の代表的な文化の一つであることは改めて論じるまでもない」とし、「中国側に固有文化に対する尊重と文化的な多様性に基づいた理解増進が必要という立場を伝達し続けており、こうした努力を継続していく」と述べた。 また、関係官庁と協力し、在外公館などを通じて韓服など韓国固有の文化を国際社会に紹介する活動を続ける方針を明らかにした。 北京五輪の開会式で韓服が登場したのは、中国内の少数民族として朝鮮族の文化や服飾を紹介する一環といえるが、中国は韓国の文化を自国のものと主張するいわゆる「文化工程」を強めており、批判の声が出ている。文化工程のため、韓国国民の反中感情が高まり、インターネット上では両国の国民が舌戦を繰り広げることも増えている。 韓国政府代表として開会式に出席した黄熙(ファン・ヒ)文化体育観光部長官は5日、記者団に「両国の良い関係に誤解が生じかねない」と指摘した。
Copyright 2022YONHAPNEWS. All rights reserved. 40