クァク・ユンギ の最新ニュースまとめ
始まりは4日の開会式での一幕だった。中国少数民族の朝鮮族の代表として韓国伝統衣装「韓服」を着た女性が登場し、「中国が韓服を自国のものと主張している」と韓国で波紋を広げた。
韓国のお家芸、ショートトラックでもごたごたが起きている。
中国は5日、ショートトラックのメダル第1号をかけた新種目の混合リレーで、釈然としない審判の判定により決勝に進出し、金メダルを手にした。予選で敗退した韓国はこの判定に直接影響は受けていないが、代表メンバーは中国に対する反感をあらわにしている。
ショートトラック男子代表の郭潤起(クァク・ユンギ)は6日の公式練習後、前日の混合リレーでの判定に真っ向から問題を提起した。郭は「中国は準決勝で選手同士がタッチをしなかったにもかかわらず、失格と判定されなかった」と指摘し、「中国以外の国がそうしていたなら決勝に進出できなかったはずだ」と批判した。
郭は開会式の前にも中国にホームアドバンテージがあると予想し、中国のネットユーザーから非難を浴びた。
韓国と中国の代表チームの間には、大会前から微妙な空気が漂っていた。
中国は今大会を前に、18年の平昌冬季五輪で韓国代表を率いたキム・ソンテ監督や元韓国代表のビクトル・アン(韓国名:安賢洙=アン・ヒョンス)技術コーチら韓国の指導者を多く迎え入れ、韓国とのレースに備えた。
また、中国は大韓氷上(スケート)競技連盟から国家代表の資格停止処分を受けた韓国のショートトラック元エース、林孝俊(イム・ヒョジュン)にラブコールを送り、中国国籍を取得させた。林は五輪出場権を得られなかったが、自身のソーシャルメディアで連日中国を応援している。
こうした雰囲気の中、中国は判定の助けもあって金メダルを獲得し、韓国の選手らは敵対心を隠さずにいる。
五輪のショートトラックで、韓国と中国が競う構図は避けられない。両チームはこの先、残る8個の金メダルを巡って競い合う。再び判定が物議を醸し、反中感情が広がる事態が懸念される。
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