【東京聯合ニュース】韓国の自動車最大手、現代自動車は8日、東京で記者会見を開き、約12年ぶりに日本の乗用車市場に再進出すると発表した。2021年発売の電気自動車(EV)「アイオニック5」と18年発売の燃料電池車(FCV)「ネッソ」をオンライン販売する予定だ。 会見では現代の日本法人、Hyundai Mobility Japan(ヒョンデモビリティジャパン)の加藤成昭マネージングダイレクターが2車種を紹介。今年5月から注文を受け付け、7月から納車する予定だと説明した。販売価格はアイオニック5が479万円、ネッソが776万8300円。 現代がFCVを含むEV市場の攻略を決めたのは、トヨタ自動車など日本メーカーがハイブリッド車に強く、EVでは後れを取っていると判断したためとみられる。 ただ、現代は日本国内にディーラーを持たないため、短期間で市場シェアを拡大するのは難しいとの見方が優勢だ。 現代は2001年、日本市場に進出したが実績を上げられず、09年に大部分の事業を整理。バスなど商業用車両販売を中心に日本で事業を続けてきた。 同社の張在勲(チャン・ジェフン)社長はビデオメッセージで「いま世界ではさまざまな変化、なかでもライフスタイル関連の変化が起こっている。このような変化の重要なキーワードが地球温暖化や環境問題を解決するための脱炭素化だ」と述べた。 張氏はまた、現代は13年に世界初のFCV量産に成功して以降、FCVの大衆化に全力を挙げているとしながら、日本市場ではFCVやEVなど温室効果ガスを排出しない
ゼロエミッション車で脱炭素化の実現をサポートしたいと強調した。 張氏は、時間と場所の制約を受けずに車両選択から試乗予約、見積もり、注文、決済、配送確認までオンラインで完結するスマートな車両購入経験を提供すると明らかにした。 現代は横浜に今夏「カスタマーエクスペリエンスセンター」をオープンし、同センターを日本の主要地域に拡大して体験の機会を提供する計画だ。 加藤氏はレンタカーやカーシェアリングなどで試乗してもらうことから始めたいとして、販売目標に関する質問については明確な回答を避けた。
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