ウクライナ侵攻 ロシアの孤立は地球を超えて宇宙にまで拡大=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ウクライナ侵攻 ロシアの孤立は地球を超えて宇宙にまで拡大=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ロシアのウクライナ侵攻による、ロシアと西側陣営の対立が地球を越えて宇宙にまで拡大している。

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ロシア対西側の葛藤が深刻化し、これまで理念を超えて協力してきた宇宙分野にも亀裂が生じている。

3日(現地時間)ニューヨークタイムズ(NYT)によると、ロシア連邦宇宙公社(ロスコスモス)は、イギリス政府が一部持分を所有した衛星インターネット会社であるワンウェブは、ロシアロケットを利用した衛星発射をキャンセルし、予定された発射も全て中断すると明らかにした。

これは今月初めからロスコスモスとイギリス政府間の甚大な対立の末に出た結論だ。

ロスコスモスは去る1日、イギリスがロシアに敵対的であり、衛星発射のために衛星を軍事用に使用しないことを保証し、イギリス政府が持っているワンウェブ持分を売却するよう要求した。

ワンウェブはスペースXのスターリンクのように、宇宙インターネット網を構成するために所有ロケットを利用して地球低軌道に428機の衛星を発射しておいた状態で、これを650基まで増やす計画だ。

今回は4日夜、カザフスタンのバイコヌール発射場で衛星36基をロシアのオーナーズロケットに載せて発射する予定だったが、発射の3日前にロシア側がこのような無謀な要求をしてきたのだ。

ワンウェブ側はこの日声明を通じてロシア側の要求を受け入れられない、と予定された衛星36機はもちろん、ロシアロケットを利用した衛星発射を白紙化すると明らかにした。イギリス政府は「ロシアが違法に、正当な理由なくウクライナを侵攻した状況で、イギリスは今後ロシアと協力するすべてのプロジェクトを続けていくかどうかを検討する」と表明した。

同日、ロスコスモスはアメリカに、これ以上ロケットエンジンを供給しないと明らかにした。ドミトリー・ロゴジン ロスコスモス社長はこの日、国営ニュース専門テレビチャンネル「ロシア24」に「このような状況ではアメリカに世界最高水準の私たちのロケットエンジンを供給できない」と話した。

アメリカのロシア制裁による報復措置というのが外信の評価だ。ロシアは1990年代から自国ロケットエンジンRD-180合計122台を供給し、このうち98個がアメリカの「アトラスロケット」に利用されたと主張した。ロゴジン社長はすでにアメリカに納品したロケットエンジンに提供していたサービスも中断すると付け加えた。

先週、ロゴジン社長はTwitterを通じて、国際宇宙ステーション(ISS)運営問題に言及し、ロシアとアメリカの宇宙協力が中断される可能性を示した。

ロシアのウクライナ侵攻で今年発射する予定だった欧州宇宙局(ESA)とロシアの共同火星探査「エクソマズ」(ExoMars)ミッションも支障が避けられなくなった。惑星の空転軌道上、火星に向かって宇宙船を打ち上げる機会が2年ごとに訪れる点を考慮すると、2024年夏までに2年をさらに待たなければならないと思われる。

ビクトリア・サムソン・セキュアワールド財団宇宙政策アナリストは、「侵略に対する西側の制裁が強化され、ロスコスモスの孤立は避けられないようだ」とし「ロシア宇宙局が自滅しているということは喜ばしいものではない」と述べた。

陣営間の対立などで、いつかは相互協力が大変になることがありうると予想されてはいたが、ロシア側がその時期を自ら早めて、孤立を招いているという指摘だ。

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