新型コロナで売上急減...全南路線バスが相次いで倒産の危機=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナで売上急減...全南路線バスが相次いで倒産の危機=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国チョルラナムド(全羅南道)の地域路線バスが、新型コロナウイルスの長期化に伴う売上高の急減によって廃業の危機に追い込まれた。職員らの給与さえ支払うことができない深刻な経営難に直面しながら、中央政府に市外バス料金の値上げを要請したが、物価上昇などの理由によって事実上値上げは望めない状況だ。

全羅南道バス運送事業組合によると21日、2020年2月から今年1月までの約2年(24か月)の間、高速バスを除く全羅南道所属の市外・市内・農漁村バス全体の売上高は、新型コロナウイルス以前の2019年と比較して2,248億7,000万ウォン(約221億円、43.84%)減少した。

その中でも、市外バスは1,768億3,000万ウォン(約174億円、55.12%)も減り、全体損失額の78.6%を占めて打撃が大きいことが分かった。その次には、市内バス342億ウォン(約34億円、23.4%)、農漁村バス139億ウォン(約14億円、30.0%)などが続いた。

全羅南道地域の市外バス登録台数も2020年1月末の554台から今年1月末現在は472台となり、14.8%減った。現在は登録バスの35%(166台)相当は休業中だ。新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会的距離を確保する措置が強化されながら、外出自粛などでバスの利用客が急減したためだ。全羅南道のバス業界は30〜40%の運行を減らすなど、自己救済策を用意して職員らの有・無給休職を導入する費用削減をしているが、これ以上増える損失を耐え抜くには限界がきている。一部の運転手は宅配便や配達などの副業を通じて生計を維持しているのが全南バス業界の説明だ。路線バスは政府と自治体の統制を受けており、赤字が発生しても運行回数を満たさなければならず、料金も値上げすることができない。
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