判定が難しく「降板しようかな」と話すパク・ジェボム。(画像:画面キャプチャ)
判定が難しく「降板しようかな」と話すパク・ジェボム。(画像:画面キャプチャ)
エンターテインメントチャンネルMnetが昨年下半期、一大ブームを巻き起こした女性ダンサーたちのサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER」、通称“スウパ”に続き、今夏にはその男性版となる「STREET MAN FIGHTER」の放送を準備している中、JTBCで新たなダンスサバイバル番組が18日にスタートした。

パク・ジェボム(元2PM) の最新ニュースまとめ

番組名は「SHOWDOWN」。ワールドクラスの韓国を代表するブレイキン(ブレイクダンス)クルー8組(1チーム5人)によるバトルだ。ブレイキンは、2024年のパリ五輪で新競技として追加されるダンスであり、韓国は世界的に見ても、ブレイキン強国。紹介VTRによると、「2022年世界Bボーイ国家ランキング」は1位アメリカ、2位韓国、3位日本、4位カナダ、5位ロシアの順。韓国には、世界の大会で大活躍するBボーイ(ブレイクダンサー)が多いということだ。よって、この番組にはブレイキンの素晴らしさ、ダンサーたちの血のにじむような努力を知ってほしいという意図も込められているようだ。

バトルのジャッジ(審査)をするのは、韓国のヒップホップ界を代表するアーティストであり、自分の根っこはBボーイだというパク・ジェボム。彼は“スウパ”の「Man of Womanミッション」のとき、Honey J率いる「HolyBang」の一員として登場したことがあるし、これまでラッパーサバイバルの「SHOW ME THE MONEY」、「高等ラッパー」(共にMnet)のプロデューサーやフィーチャリングゲスト、メンターを務めるなど、ヒップホップ系サバイバル番組には欠かせない存在になっている。

そして、“韓国ブレイキンシーンの伝説”イ・ウソン、“ストリートシーンのワールドチャンピオン” J Blackが加わり、3人がジャッジを担当。MCはJTBCのアナウンサー出身でタレントのチャン・ソンギュが務める。

初回放送では、3人のジャッジによる“ジャッジ・ショー”で幕を開けた後、世界の大会で大活躍している、そうそうたる実力者たちが揃う8組のクルーが、あいさつ代わりの華々しいパフォーマンスを披露しながら登場。スタジオには観客も入っており、声は出せないものの、熱気を帯びている様子は伝わってきた。

まずは、第1ラウンドの「トーナメントバトル」が開幕。1回戦は1対1のエースバトル、2回戦は3対3のバトル、決勝戦は5対5のバトルが展開され、第1ラウンドの優勝クルーには優勝賞金1000万ウォン(約100万円)か脱落免除権の好きな方が与えられる。勝敗は、ジャッジ3人が1票ずつ、観客(99人の多数決投票)の1票、クルー(バトルに参加していないクルーの多数決投票)の1票、合計5票により勝者が決定される。

この日は、トーナメント1回戦の模様が公開されたが、各クルーのエース対決とあって、目がくぎ付けになる見応えのあるバトルが展開されたし、それぞれがどんなチームなのかを垣間見ることができた。甲乙つけがたく、パク・ジェボムが「(どちらかを選ぶのが)ものすごく難しいです。もう、降板しようかな」と冗談を飛ばしながら頭を抱え、結局PDに相談した結果、「棄権」を選択するバトルもあったほどだ。

また、現在コロナ禍での収録のため、2クルーのエースがコロナ感染で急遽欠席となり、メンバー交代をしてエース対決に臨むクルーもあるなど、始まりから予定調和にはいかず、今後もさまざまなドラマが生まれそうだ。

一回戦の雰囲気は、一触即発のピリつく緊張感というより、バトルが終わった後、ダンサーたちがお互いを称え、ハグをするなど清々しい戦いという印象だった。ただ、次回以降は因縁の対決もあるようだ。2回戦に進んだ「JINJO CREW」対「FLOWXL」。元々「JINJO CREW」にいたメンバーが脱退し、「FLOWXL」に移籍したため、戦友から敵として対面することになったのだ。“スウパ”でいうところの「HolyBang」と「CocaNButter」だ。このときも、「HolyBang」を脱退したRiHey が、「CocaNButter」のリーダーとして登場し、最初の頃はバチバチとした因縁の対決構図があったので、「SHOWDOWN」ではどのような演出がされるのか、見どころの一つでもある。

なお、初回の視聴率は1.7%(ニールセンコリア調べ)を記録。“スウパ”は初回0.8%で、自己最高視聴率(第8話)は2.9%だったので、まずまずの滑り出しといったところか。初回放送後には早くも、“第2のスウパになるか”と報じるところもあり、注目度は高い。

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