イ・スンヨプ=17日、東京(聯合)
イ・スンヨプ=17日、東京(聯合)
日本のプロ野球読売ジャイアンツのイ・スンヨプが、日本でのシーズン終了後に関節炎を発症している左手親指の手術を受けるため、北京オリンピックのアジア予選に参加する韓国代表チームからはずれる見通しだ。読売の1軍打撃補助コーチとしてイ・スンヨプを間近で見守ってきたキム・ギテ代表チーム打撃コーチは、「イ・スンヨプは代表チームに出ないようだ」と明らかにした。手術を優先するものとみられる。
 一方、球団はイ・スンヨプの手術については口を閉ざしている。関係者は17日、「イ・スンヨプが手術を選択するかどうかはわからない」と述べた。日本のメディアの多くはイ・スンヨプが愛国心から代表チーム入りするとの見方を示している。これには、愛国心も重要だが、果たして手術が必要なのかという思いも込められているものとみられる。

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 日本のプロ野球で活躍し、5日に「世界韓人の日」の記念式出席のためソウルを訪れた張勲(チャン・フン、張本勲)さんは、韓国野球委員会(KBO)の河日成(ハ・イルソン)事務局長と会った席で、「イ・スンヨプが手術を受ければ、神経細胞が死に打撃感覚を失う可能性もあるというのが専門家の見解だ」と話している。打撃感覚は一度失われるといつ取り戻せるかわからないため、打者にとっては選手生命をかけた手術とも言える。

 イ・スンヨプとしてはシーズン初盤から苦しんできた左親指の痛みをこらえていくのにも困難がある。不振が続いたことから、痛みを和らげるゴムリングをはめるなどしたが大きな効果はなく、元の打撃スタイルに戻している。キム・ギテ・コーチも、「やはり左親指のせいでベストコンディションではない」と懸念を示している。このためまずは手術により問題を克服し、以前のコンディションを取り戻そうという判断を下したものとみられる。

 米大リーグで活躍するキム・ビョンホンとソ・ジェウン両投手が代表入りを固辞したのに続き、イ・スンヨプの出場さえも危ぶまれるとなると、代表チームにとっては攻守ともに大きな影響を受けることになる。ホームランの本数とは関係なく、存在感だけで相手チームに威圧感を与えるイ・スンヨプが抜けることで、日本や台湾などの強豪と苦しい戦いを繰り広げてきた韓国代表の前途はいっそう暗いものとなりそうだ。


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