カン・ドンウォン の最新ニュースまとめ
映画に4回に渡って出てくる日本料理屋のシーンは、緊張が緩んだ観客に人間の本性を考えさせる。外見では礼儀正しいが、心の中ではののしり悪口を言う人たちの心理。ここでカン・ドンウォンは。スラップスティック・コメディアンのように才能を発揮する。早口なセリフとサルのような身のこなし。このシーンは彼がもっとも気に入っているシーンだという。
「日本料理屋のシーンがいちばん楽しかったです。暴れながらストレスを解消しました。シナリオを見たときから、ミヌに最も重要なシーンだと思いました。他人との会話で感じるストレスを、ナレーションではなく体の表現として処理しなくてはならないため、ややオーバーだとの評価もありますが」。
内面の流れをすばやく見せなくてはならず、監督はワンテイクで撮影することを望み、4回のうち2回をそうして撮影した。
「個人的に本当につらい時期にこのシーンを撮り、カメラの前でストレスを解消しました。撮影中は外的につらかったですから」。
撮影当時には、「カン・ドンウォンは一言も口を利かずに過ごしている」「イ・ミョンセ監督とケンカした」などの噂が流れたが、これは所属事務所の問題のためだった。
「味方だと思ってた人が味方ではないと感じました。監督とは『デュエリスト』のときほどは会話もできなかったし。触れば爆発しそうでしたよ」。
そうした過程を経て、自身が我が強いことを再確認したと笑った。
主人公のハン・ミヌは、初恋の記憶を消し去り、自分を苦しめるものの正体を追う。徹底して過去の記憶を消すほどの完ぺき主義者で、あることを忘れ去ることを望み、ついには短期記憶喪失になるほど。こんなハン・ミヌを、カン・ドンウォンは「かわいそうな精神病患者だ」と考える。
「正直なところ、『デュエリスト』のときより演技量がはるかに増え、演技も飽満感を与えるほどですが、映画の枠を飛び出せなかったことが残念です。俳優が生命力を得たとは見えない。どうしてそうなってしまったのか」。
演技指導者からもこうした言葉を多く聞いたという。
カン・ドンウォンは新作が出るたびごとに、次が期待される俳優になった。「我が強い俳優」として、その我の強さは作品選びにも反映されている。
「僕の基準ですか?面白さですよ。シナリオを見れば感じます。だからシナリオ選びには長くかかりません。2~3日もあれば十分でしょう。やるかやらないかで悩むこともないです。やりたければやる、やりたくなければやらないだけですから」。
カン・ドンウォンは完ぺきとされる外見に演技力、自分の重心までも備えた俳優になっていた。
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