「ベリーショート」の韓国人女性モデル、梨大で開かれた「Diorショー」オープニングに登場し話題(画像提供:wowkorea)
「ベリーショート」の韓国人女性モデル、梨大で開かれた「Diorショー」オープニングに登場し話題(画像提供:wowkorea)
「あの人はディオール(Dior)のミューズなの?」。ベリーショートヘアに中性的な顔。ソウル市内にあるイファ(梨花)女子大学でファッションショーを開催したフランスの高級ブランド「Dior」はオープニングの主人公にベリーショートヘアの韓国人女性モデルを起用した。今回の舞台がデビューの新人モデル、チョ・ユンソだ。

チョ・ユンソ の最新ニュースまとめ

 チョ・ユンソは先月30日、梨花女子大での「Dior 2022秋女性コレクション」ファッションショーオープニングでデビューし、中性的なイメージでショーを見守った大衆の視線を引き付けた。

 彼女はポータルサイトにプロフィールも存在しない“ド新人”だった。モデルディレクターズ所属のチョ・ユンソは未だ年齢や身長などがベールに包まれている。今回のファッションショーを筆頭にDiorとどこまで協業するのか、今後のスケジュールも非公開だ。

 見慣れない顔に向けられた大衆の好奇心が刺激され始めている。チョ・ユンソより前にDiorのミューズとなったベリーショートヘアのモデル、ルース・ベルと比べ、今後の活躍を期待する反応も出ている。

 韓国では、女性のベリーショートヘアは“タルコ(脱コルセットの略、男性の視線を意識して女性らしく飾ることを拒否する女性主義運動)”や“フェミニズム”と共に取り上げられ、攻撃の対象となることがある。しかし、Diorを含めたファッション界では地味目なコーディネートにポイントを置くショートカットスタイルや中性的イメージのモデルをよく起用してきた。

 彼女は1日、自身のInstagramにファッションショーの映像を共有し、「本当にありがとうございます。私もすばらしい梨大キャンパスを背景に共にすることができ光栄」と心境をつづった。

 チョ・ユンソがオープニングを飾ったDiorファッションショーは韓国で15年ぶりに開かれた意味深い席だった。また、韓国内の大学キャンパス、それも看板女子大学で開かれるファッションショーも今回が初めてだった。

 Diorの今シーズンのスローガンは「Femininity is a trap(女性らしさは罠)」だ。これはシモーヌ・ド・ボーヴォワールが1947年3月、VOGUEに寄稿した記事のヘッドラインから取られたもの。ボーヴォワールは著書「第二の性」で女性の位置に光を当てた哲学者で、フランスが女性の参政権を保障して5年にも満たない1949年に同本を発表し、女性解放思想の先駆者となった。

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