8週間ぶりに減少傾向…停滞期に変わるか… 専門家 小規模の感染拡大を注視 = 韓国(画像提供:wowkorea)
8週間ぶりに減少傾向…停滞期に変わるか… 専門家 小規模の感染拡大を注視 = 韓国(画像提供:wowkorea)
3月中旬にピークに達し、着実に減少してきていた新型コロナウイルスの新規感染者の推移が停滞局面を迎えている。疾病管理本部は「流行の推移が鈍化している傾向が見られる」とし、今週まで推移を注視する必要があるという見解を示した。専門家は、感染症対策措置の解除、オミクロン新亜種の感染拡大で新規感染者がある程度増加すると見ているが、数は少ないものとみている。

キム・ウジュ の最新ニュースまとめ

 9日、中央防疫対策本部によると、新型コロナウイルスの新規感染者は、2万601人(9日午前0時時点)となっている。3月の第3週以後、7週間続いていた減少傾向は停滞期に転換するものとみられる。

 9日、中央事故収拾本部のソン・ヨンレ 社会戦略班長も会見で「全体的に感染者の推移が鈍化している傾向が見られる。停滞期に入ったのかどうか推移を注視する必要がある」と述べた。

 専門家は、感染者の推移鈍化の原因として、△ソーシャルディスタンスの解除△屋外でのマスク着用義務解除△ワクチン効果の減少などを挙げた。コリョ(高麗)大学クロ(九老)病院感染内科のキム・ウジュ教授は「ソーシャルディスタンスの解除に続き、屋外でのマスク着用義務まで解除し、日常に戻そうというシグナルを送った。当面の間、ロングテール(longtail)、即ち、感染者数が一定の水準で停滞し、それが続くだろう」という見解を示した。

 現在、韓国よりも2~3か月早く、オミクロン株の流行を迎えた米国と南アフリカ共和国は、オミクロン新亜種などの影響で感染者が再び増加している。専門家は、韓国も停滞期から感染者が再び増加する可能性があるという見解を示した。

 カチョン(嘉泉)大学キル(吉)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「現在、ソーシャルディスタンスの解除後、4週間目を迎えている。新たな変異株が感染拡大しやすい状況。それでも過去のオミクロン株大流行のように感染者が急増するよりは、小幅の増減になる可能性がある」と述べた。

 減少傾向を経て、停滞期、再度の感染拡大まで予想される状況だが、疾病管理本部は管理に大きな問題はないという考えだ。小規模の感染拡大が起きても医療システムには大きな問題がないと見ている。実際、新型コロナウイルスによる重症患者の病床稼働率は、全国基準で20.6%、軽症と中等症の病床稼働率はそれぞれ10.7%、16.1%に過ぎない。(9日午前0時時点)
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