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19日、韓国銀行が発行した海外経済フォーカスでは、実質的に国際原材料価格が10%上がる場合、世界貿易量が今後5分期にかけて累積0.58%ポイント減少すると分析している。
2~4月に、実質基準エネルギー価格が20%、非エネルギー価格が7%上がったことを考慮すれば、第5分期の間に世界貿易量は0.51%ポイント減ると予測した。世界貿易量が0.51%ポイント減少すれば、韓国の輸出は0.5~0.6%ほど縮小すると予想される。
韓銀は「国際原油価格がさらに上がる可能性が高くなり、穀物価格も高い水準を保ちつつ、世界貿易量の減少幅がもっと広がる可能性がある」とし、「原油価は5月中旬以降上昇し続け、最近120ドル台を記録し、将来の国際原油価格に対する市場期待を示す先物価格曲線も上昇移動した」と明らかにした。原油価格は原油在庫が低い状況でアメリカのドライビングシーズン本格化などで需要が堅調な中、欧州連合(EU)のロシア産原油輸入禁止で供給に支障がでる憂慮が深刻化したことが原因だ。
世界商品貿易量は昨年第4分期の前期比2.8%から今年の1分期0.8%と増加が鈍化している中、原材料価格の上昇傾向に更に縮小すると予測されている。特に世界商品貿易先行指数が昨年の3分期以降100を下回るなど、世界的な成長率鈍化と共に、貿易鈍化の流れが来年までも続くと予測されている。韓銀は「世界貿易鈍化の流れは今後、韓国の輸出増加を徐々に弱める要因として作用する可能性がある」と説明した。
また、中国政府のゼロコロナ政策で中国貿易額が減少し、世界貿易にもマイナスの影響が予想される。国際連合貿易開発協議会(UNCTAD)によると、中国は世界商品貿易で昨年13.5%(名目基準)を占めており、昨年は名目基準29.9%増加したが、今年1~5月までは10.3%の増加にとどまった。
世界的金融危機以降、商品貿易の所得弾力性(商品貿易増加率/経済成長率)が弱まっているという点も貿易減少の要因となる見通しだ。成長傾向が大きくなっても貿易増加が制限されるということだ。
ただし、世界貿易を増やす肯定的な要因もある。主要国の防疫措置緩和は、供給支障の解消につながり、商品貿易の増加につながる所持が高い。また出入国制限解除で旅行などサービス貿易も回復される見通しだ。今年海外旅行客は昨年比30~78%増加すると予想されるが、新型コロナウイルス以前の水準への回復は2025年ごろとなる見通しだ。
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