ミュージカル「ジキル&ハイド」の作曲家として知られるフランク・ワイルドホーンが、グループ「BTS(防弾少年団)」メンバーV(ブイ)にラブコールを送った。
パク・ヒョシン の最新ニュースまとめ
ワイルドホーンは最近、ソウル・カンナム(江南)区EMDミュージカルカンパニー社屋でのインタビューで、「『BTS』のVがコンサートが始まる前の音響テストの時に『今、この瞬間』(『ジキル&ハイド』の代表曲)を歌ったインスタグラムの映像がアメリカで話題だった。みんなが私に『Vをキャスティングしろ』というのだが、本当にそうなったらいいと思う」と明かした。
ワイルドホーンが「BTS」に言及した理由は、それだけ韓国文化の成長を体感しているからだ。彼が初めて韓国を訪問したのは2004年「ジキル&ハイド」の韓国初演当時だ。以降18年間、何度か韓国を訪問してはミュージカルを含む韓国文化の発展を見守ってきた。ワイルドホーンは「初めて韓国に来た時と今と最も変わったのは、韓国の文化コンテンツが世界的に注目されているということだ。韓国ミュージカルもものすごく成長した」と話した。
「18年前と比べると、韓国ミュージカルは創作とビジネス、二つの側面で本当にたくさん発展した。創作の面では、ミュージカルによく合う声を持つ俳優が多く、演出・振付・衣装・セットデザインを担当する制作陣も本当に洗練されている。ビジネス面でも変わった点があるとすれば、プロデューサーたちが以前のように海外のミュージカルを輸入するだけではなくなったという点だ。最近、韓国のプロデューサーたちは『私たちにもできる』という考えで、ミュージカルを輸出することにもチャレンジしている」
ワイルドホーンは韓国人が最も愛するミュージカル作曲家の一人だ。「ジキル&ハイド」をはじめ「モンテクリスト伯」「ルドルフ~ザ・ラスト・キス」などのミュージカルを通じて、起承転結がはっきりしていてセンチメンタルなメロディーの音楽を披露し、韓国でたくさん愛されてきた。ポップ歌手ホイットニー・ヒューストンのヒット曲「Where Do Broken Heart Go」の作曲家でもある。
彼の3年ぶりの韓国訪問には特別な理由がある。最近エンデミック転換期を迎えて活気を取り戻している韓国の公演界で、彼が参加した作品4編が相次いで公開されているからだ。地方ツアー中の「ジキル&ハイド」をはじめ、アンコール公演の「デスノート」(7月1日~8月14日/芸術の殿堂オペラハウス)、「マタ・ハリ」(8月15日まで/シャルロッテシアター)、「笑う男」(8月22日まで/世宗文化会館)などだ。ワイルドホーンは「一つの国で私の作品が同時に4編も公開されるのは今回が初めて。毎日私の作品を7000~8000人が見てくれるなんて、とてもすばらしく夢のようだ」と笑った。
特に「笑う男」は歌手パク・ヒョシンが4年ぶりに選んだミュージカル復帰作で、連日チケットが手に入らない状況だ。ワイルドホーンは「パク・ヒョシンは声の柔軟性や声質の美しさなどは断然ワールドクラス。今回は本人の人生経験がキャラクターに反映されたように、より深みのあるグウィンプレンを見せている」と話した。パク・ヒョシンと同じ役にキャスティングされているパク・ウンテ、パク・ガンヒョンについて「ますます成長してキャリアを積んでいる立派な俳優たち」と評した。
ワイルドホーンは韓国のミュージカルが海外市場でも成功するためには、韓国的でありながらも海外でも共感できるコンテンツを探さなければならないとアドバイスした。
「K-POPも、映画『パラサイト半地下の家族』も、韓国的でありながらも世界が共感できたから成功できたと思う。ミュージカルも同じだ。ちょうどパンデミック期間中に韓国的なテーマの時代劇をミュージカルにしようという提案を受けた。韓国の民族音楽、伝統音楽に関する研究を行っているが、次はこの作品で韓国で会いたい」
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 113