中国・北京、ステルスよりも強いBA.5が出現

中国陝西省西安市に続き、首都北京でも「ステルスオミクロン」より強力な「BA.5」が発見され、防疫当局は非常事態となった。中国が防疫を緩和するやいなや、各地域ではコロナの感染者が急増している。

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　6日、中国官営新華社通信によると、北京市防疫当局はこの日の記者会見で、「前日の感染者3人のウイルス遺伝子序列を確認した結果、いずれもコロナ細部系統の下位変異である『BA.5.2』に該当する」とし、「現在の状況では全般的に統制が可能だろう」と明らかにした。

　これに先立ち、西安市当局は前日の記者会見で「BA.5」に属する「BA.5.2」の感染者が発見されたと発表した。中国で去る5月、海外入国者のうち「BA.5」ウイルス感染者が出たことがあるが、地域社会内の感染者の中で発見されたのは今回が初めてだ。西安市では2日から3日間、18人の感染者が出たが、何人がBA.5に感染したのかは明らかになっていない。

　報道によると「BA.5」はすでに63カ国および地域で優勢種となっている。英国保健庁の資料によると、BA.5の感染速度はステルスオミクロンと呼ばれたBA.2より35.1%速いことが分かった。ワクチン回避力と感染力がより強いと知られており、コロナの再拡散に影響を及ぼしかねない。ただし重症化の危険性や致命率については確認されていない。

　人口1300万人の西安市は同日から7日間、市全域で臨時統制措置を施行すると発表した。市内の小・中・高校、幼稚園は予定より早く休みに入り、大学は閉鎖される。また、飲食店は一週間店内の食事が禁止され、市内の居酒屋はもちろんカラオケなど各種娯楽およびレジャー・体育施設、図書館と博物館、映画館などは一週間休業する。

　「ゼロコロナ」を徹底しようとする中国では、上海のロックダウンが解除された後、防疫が緩み、再びコロナ感染者が急増している。中国各地域の防疫当局によると、前日、東部安徽省では222人（無症状141人）の感染者が出た。安徽省でコロナ感染者が最も多く発生した地域では医療資源が不足し、感染は急速に拡散している。先月26日から4日までの9日間で、感染者数はすでに1000人を超えた。