キム・ウジュ の最新ニュースまとめ
韓国では「早ければ8月中旬には、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が一日に最大20万人まで発生するおそれがある」という悲観的展望が専門家たちの間で取りざたされている中、「防疫司令塔の不在」という状況が長期化している。
問題は、近いうちに優勢株になると予想されているオミクロン新系統「BA.5」が、「ステルスオミクロン」と呼ばれるBA.2よりも感染速度が35.1%も速いことから、当局の迅速な意思決定が極めて重要だと言われている。
きょう(7日)中央防疫対策本部によると、ここ1週間で新規感染者が2倍に急増する「ダブリング現象」が現れている。新規感染者数はすでに先週から増え始めているが、その規模は日ごと大きくなっている。ここ1週間(7月1~7日)の感染者数は9万2369人(一日平均1万3195人)で、その前の週(5万3605人)より72.3%も急増している。
一日3000人台(6月27日3423人)まで減少していた感染者数が再び急増した原因は、夏の活動量増加・免疫回避の可能性が高いBA.5検出率の増加・免疫力の減少などとされている。特にBA.5はその拡散速度が速いことに加え免疫回避も可能だとみられていることから「まもなく優勢株なるだろう」と予想されている。
実際、BA.5の国内検出率は先週7.5%であったが、今週は24.1%と大きく増加した。BA.5が優勢株になれば、国内の流行拡散速度は手の施しようがないほど速くなってしまう。
専門家たちの間では「早ければ8月頃、新規感染者数が再び10万~20万人まで増加するおそれがある」という見方が出ている。ハルリム(翰林)大学ソンシム(聖心)病院のイ・ジェガプ感染内科教授は「早ければ8月中旬、遅ければ9月や10月頃、一日に10万人から20万人ほどの感染者規模まで上昇するおそれがある」と予測した。コリョ(高麗)大学クロ(九老)病院のキム・ウジュ感染内科教授も「BA.5などの変異株流行と防疫措置の緩和・免疫低下などが一度に重なり、6次流行が始まったとみている」と語った。
一方、新型コロナの再流行が本格化している中、防疫コントロールセンターである保健福祉相はこれまで44日間「空席」である。「戦場に総指揮官がいない」ということだ。
保健福祉部の内部でも、懸念の声が出ている。ある関係者は「保健医療政策室長の防疫業務を局長級が代わりに担っているが、組織を完璧にコントロールするのは困難な状況だ」と語った。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96