<W解説>韓国の「国民の妹」キム・ヨナさんが10月に結婚、2人をつないだ「不思議な縁」とは?(画像提供:wowkorea)
<W解説>韓国の「国民の妹」キム・ヨナさんが10月に結婚、2人をつないだ「不思議な縁」とは?(画像提供:wowkorea)
2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナさん(31)が、韓国のボーカルグループ所属の声楽家コ・ウリムさん(27)と今年10月に結婚することが、25日、キムさんの所属事務所から発表された。日本の各メディアもこれを伝え、日本のネットユーザーからも祝福の声が上がっている。

キム・ヨナ の最新ニュースまとめ

 キムさんはソウル近郊のキョンギド(京畿道)プチョン(富川)市生まれ。5歳からスケートを始め、7歳の時にコーチから「才能がある」と見い出されてから本格的に競技に取り組むようになった。2003年の韓国選手権で史上最年少(12歳)優勝を果たし、「神童」と呼ばれた。ジュニア大会で好成績を重ねた後、2009年世界フィギュアスケート選手権で初優勝。世界的にその名が知られるようになった。2010年には米タイム誌のオンライン投票で「世界で最も影響力のある100人」ヒーロー部門で2位に選ばれた。また、同年にNHKと韓国の公共放送KBSが行った日韓市民意識調査で「相手国人で思い浮かべる人物」の6位(3%)に入った。2010年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さんと長くライバル関係にあったことから、日本でも広くその名が知られている。同五輪でキムさんは浅田さんを制して金メダルを獲得。韓国では「国民の妹」「フィギュア・クイーン」「フィギュアの妖精」と呼ばれ、伝説的な存在となった。

 銀メダルを獲得した2014年のソチ五輪後に引退してからはフィギュアスケートの指導や慈善活動などを行ってきた。国連児童基金(ユニセフ)国際親善大使も務めており、昨年6月には、開発途上国への新型コロナウイルスワクチンの供給支援のために10万ドル(約1100万円)をユニセフ韓国委員会に寄付した。

 キムさんの所属事務所は25日、歌手グループ「Forestella」のメンバーとして活動するコさんと10月に結婚すると発表。2人はコさんが招待歌手として出演した2018年のアイスショーをきっかけに知り合い、約3年間の交際を経て結婚に至ったという。このニュースが日本でも報じられると、ネット上では「浅田真央選手とのライバル関係は、見ていていつもハラハラドキドキして楽しみにしていました。一時代を築いた人たちも、後継者の指導やタレントで活躍しながら幸せな家庭を築いてほしいですね」などと祝福の声が上がっている。

 一方、コさんは韓国の名門・ソウル大学で声楽を専攻した。2017年にJTBCで放送されたオーディション番組「ファントム・シンガー シーズン2」に出演して優勝し、その名が広く知られるようになった。これまで数多くのコンクールで入賞を重ねてきた。韓国紙・朝鮮日報はコさんについて「非常に低い音まで出せるほど音域が広いと評価を受けている。ソフトでロマンチックな雰囲気と、重みがあって勇壮な感じを持ち合わせており、どんな曲もこなせると評価されている」と伝えた。現在、「Forestella」のメンバーとして活動しているほか、最近はKBS第2の音楽番組「不朽の名曲」に出演した。

 コさんはファンサイトに自筆の手紙を掲載し、結婚を報告。「愛するファンの方々から祝福を受け、より成長した姿で、望ましいアーティストになれるよう努力する」などとコメントを寄せた。

 また、韓国メディアによると、韓国のネット上では、キムさんが教会で受けた洗礼名とコさんのグループ名に着目し、話題になっている」という。マイデイリーによると、キムさんはかつてソウル市内にある教会でカトリック教の洗礼を受け、「stella」という洗礼名を授けられた。一方、コさんの所属グループは「Forestella」で一部が重なることから、ネット上では「stellaが繋いだ不思議な縁」として盛り上がっているという。

 結婚式は親族や親しい友人・知人のみで行うという。

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