【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が10日、スマートフォン(スマホ)「ギャラクシー」の新製品発表会を開き、折り畳み式の「ギャラクシーZフリップ4」「ギャラクシーZフォールド4」など下半期の新製品を公開した。両製品で折りたたみ式スマホの一般化を狙う。 新製品発表会は10日午後10時(米東部時間午前9時)に米ニューヨークで開かれ、オンラインでも生配信された。 両製品は韓国で26日に発売される予定で、16日から予約の受け付けが始まる。 ◇「フリップ4」 前モデル比65%明るいカメラセンサー フリップ4の注目点は撮影機能の向上だ。 前モデル比で65%明るいセンサーが搭載されたことで、昼夜を問わず高画質の写真と動画を撮影することができる。 またソーシャルアプリの使用頻度が高いMZ世代(1980~2000年代生まれ)に合わせ、米IT大手メタ(旧フェイスブック)とのパートナーシップを強化し、同社のインスタグラムやフェイスブックなどのサービスを使用する際の利便性を向上させた。 デザイン面では、折れ曲がるヒンジの部分をスリムにすることで、さらに洗練された。 ◇「フォールド4」 グーグル・MSとの連携強化 フォールド4は「タスクバー」が追加されたことで、よく使うアプリや最近使ったアプリへのアクセスがさらに便利になり、作業をより効率的に行うことができるようになった。 特にグーグルやマイクロソフト(MS)とのパートナーシップ強化を通じ、両社が提供するサービスを使用する際の利便性が向上した。 前モデル比で23%明るくなったイメージセンサーが搭載され、夜間撮影の能力が高まった。ヒンジはスリムになり、重さは前モデルより8グラム軽い263グラムで、これまでの「Zフォールド」シリーズで最も軽くなった。 ◇26日に韓国で発売 両製品は26日に韓国で発売され、米国や欧州など世界各地で順次発売される予定だ。 韓国での価格はフリップ4の256GB(ギガバイト)モデルが135万3000ウォン(約13万9000円)で、512GBモデルが147万4000ウォン。 256GBモデルで比べると、フリップ4は前モデルより9万9000ウォン値上がりした。 フォールド4の256GBモデルは199万8700ウォン、512GBモデルは211万9700ウォン。 256GBモデルどうしで比べるとフォールド4は前モデルの価格が据え置かれ、512GBモデルでは2万2000ウォンの値上がりとなった。 予約の受け付けは16日から22日まで行われる。 ◇部品にリサイクル素材利用 パッケージは環境に配慮 サムスン電子は今回公開された両製品に海洋汚染の一因となる廃棄漁網を原材料とする部品を使用した。 今年1年で海に捨てられた魚網を約50トン回収したという。 またサムスン電子はリサイクルできないプラスチックについて、2025年までにモバイル製品のパッケージでの使用を
ゼロにする計画を打ち出しており、そのため今回公開された製品のパッケージではプラスチックの使用を大幅に減らした。 またパッケージの体積を減らすことで、製品の運送に伴う温室効果ガスの排出量が今年は1万トン以上減少すると推計した。 スマートフォン事業トップの盧泰文(ノ・テムン)MX事業部長(社長)は同社の折り畳み式スマホについて、「絶えず変化する多様な消費者の要求を満たそうと考えるサムスンの革新哲学を実現した製品」と紹介した。 また「サムスンは業界におけるリーダーシップを通じて、折り畳み式スマホを世界で数百万人以上が使うカテゴリーに成長させ、今後さらに多くの消費者が折りたたみ式の製品を経験することができるよう革新を続けていく」と話した。
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