キム・ゴンヒ の最新ニュースまとめ
韓国メディアによると、流出したのは尹氏が26日正午に南東部・テグ(大邱)のソムン(西門)市場を訪問する日程。尹氏の夫人であるキム・ゴンヒ(金建希)氏のファンクラブ「ゴンヒ・サラン(愛)」のフェイスブックに訪問日程が書き込まれ「たくさんの出席、広報お願いします」と呼び掛けもされていた。
最近の支持率低下に悩まされている夫の尹氏とは対照的に、金夫人は多くのファンを持つ。「ゴンヒ・サラン」は昨年11月、弁護士のカン・シンソプ氏が立ち上げた。今年初め3万人だった会員数は、尹氏が大統領に就任後は9万人にまで増加した。その後も会員数が増え続け、今や芸能人顔負けの人気ファンクラブとなっている。
しかし、今年5月、金氏が大統領執務室などで尹氏と過ごす様子を撮影した写真が「ゴンヒ・サラン」を通じて公開され、物議を醸した。保安区域である大統領執務室内で撮影された写真が大統領室ではなく個人のファンクラブから公開されたことは、警備上問題と批判された。当時、野党は「内助に徹する」としていた金氏の発言との矛盾を指摘し、「セレブを夢見ていたのか」と皮肉った。問題を受け、大統領室は「今後、敷地内で撮った写真は必ず報道室を通じて発信するようにする」と謝罪した。
一方、カン氏は、「大統領が勤める執務室に、大統領夫人が、ましてや休日に訪れることの何が問題か?休日に大統領夫人が私的な活動をしたことがファンクラブを通じて公開してはいけない理由はどこにある?」などと反論した。
そのカン氏は先月、「ゴンヒ・サラン」の会長職を退くことを発表。カン氏は「私が昨年11月、金夫人が(経歴詐称疑惑で)大変な時に、自由と人権を守るため、政権交代を成し遂げるため、そして尹氏を大統領にするため『ゴンヒ・サラン』を作った」と振り返った上で、「金夫人を、そして尹大統領を守るべきだが、退くことで大きなものを得ることができると考えた」と退任理由を説明した。
今回、尹氏の対外秘の日程が「ゴンヒ・サラン」を通じて流出し、またしても警備・保安上の問題が指摘されることとなった。対外秘日程は記者団には報道解禁日時を指定した上で事前通知されるが、今回流出した情報は、それよりも詳細な内容だった。
尹氏が大邱の市場を訪れるという日程が事前に漏れたことについて、ホン・ジュンピョ大邱市長は「あきれた話」と批判した。ホン氏は「ゴンヒ・サラン」についても非難。「政治に携わって26年になり、多くの大統領を見てきたが、令夫人のファン掲示板があるというのは聞いたことがない。少し前まで掲示板の会長を名乗る人が政界にあらゆる口出しをしていたが、今では大統領の動線まで事前に公開する呆れるようなことをしている」と不快感をあらわにした。その上でホン氏は「大統領行事の日程は警護のために正式に発表されるまでは徹底して秘密にされなければならない」と指摘し、「こうした掲示板は尹大統領を国民から遠ざけ、国を一層困難にするだけ。もうやめて解散しなさい。国政に少しも役立たない」と一喝した。
大統領室によると、掲示板に投稿したのは大邱に住む与党「国民の力」の党員で、尹氏の大邱訪問を広く知らせる目的だったという。しかし、今回の尹氏の訪問日程は大邱に12ある地域党員協議会の事務局長には伝えられていたが、一般の党員には知らせてはいないという。
事態を受けて、大統領室高官は24日、「大統領警護処を通じ、なぜこうしたことが起きたのか把握し、繰り返されることがないよう最善の措置を取る」と明らかにした。
一方、大邱のある党関係者はオーマイニュースの取材に、「既に大統領警護処の職員が市場にやって来て警護の準備をしていたので、市場の人たちの多くが(尹氏の)訪問を知っていた。大統領の日程を隠そうとしても隠せないのが現実だ」と指摘した。しかし、不特定多数が閲覧するネットの掲示板に非公開の日程を掲載するのは不適切だと言わざるを得ない。
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