韓国バラエティーが「東海」を「日本海」と表記…放送通信審議委員会の反応は?=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国バラエティーが「東海」を「日本海」と表記…放送通信審議委員会の反応は?=韓国報道(画像提供:wowkorea)
「歴史わい曲にも関連する問題だ」

チョン・リョウォン の最新ニュースまとめ

 韓国国営放送KBSのケーブルチャンネル「KBS Joy」のバラエティ番組ー「二十世紀ヒットソング」が「東海」を「日本海」と誤って表記した資料を使用したことで視聴者からのクレームが寄せられたが、韓国・放送通信審議委員会(放審委)が“軽い”処罰を下したという指摘が出ている。歴史歪曲(わいきょく)とも関連した敏感な事案であるだけに、さらに厳格な物差しが必要だという声が出ている。

 最近公開された韓国・放送通信審議委員会の「第26回 放送審議小委員会」会議録によると、韓国・放送通信審議委員会は誤った資料の使用で問題になった「20世紀ヒットソング」に対して、5人の出席委員のうち意見提示4人、意見陳述1人となり、「意見提示」の措置を下した。意見提示は「問題なし」の次に低く軽い制裁措置だ。

 問題になった放送は「二十世紀ヒットソング」の第108回放送分である。この放送では「歌手から俳優に変身した歌俳優ヒットソング」を主題に、歌を紹介した。この過程でグループ「シャクラ(CHAKRA)」出身の女優チョン・リョウォンが「オーストラリアから雪を見物するために韓国に来た」と言及し、東海部分がドイツ語で「日本海(Japanisches Meer)」と表記されている世界地図を資料として使用した。

 韓国・放送通信審議委員会はこれを単純なミスと判断して「意見提示」として意見を集めたが、これは過去の事例と比較すると軽い処罰だという指摘が出ている。実際に、韓国・放送通信審議委員会の第4期委員会では地上波をはじめ、日本海と表記された地図を資料として使用した放送に対して「意見提示」より高い「勧告」措置を下してきた。韓国・放送通信審議委員会はこれまでの適用基準だった「倫理性違反」ではなく、「客観性違反」に適用基準を変えたりもした。

 これをめぐって韓国・放送通信審議委員会内での意見が食い違ったりもした。唯一「意見陳述」の意見を出したユン・ソンウク委員は「海外で(東海を)日本海と表記すれば、韓国政府が抗議しなければならない事案だ」とし、「私たちが抗議して海外に東海と表記してほしいと主張しなければならないにも関わらず、韓国国内で日本海と表記したことを問題だと判断しなかったり、『意見提示』程度に判断するのであれば、私たちが海外でどのように要求できるのか疑問だ」と指摘した。続けて、ユン委員は「類似の事例で倫理性条項を適用して『勧告』を下した事項を『意見提示』に緩和するということか」とし、「委員たちがもう一度考慮してくれればと思う」と繰り返し強調したが、最終的に韓国・放送通信審議委員会は「意見提示」で該当案件を議決した。
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