キム・ジンピョ の最新ニュースまとめ
先月には米国で「序列3位」となるナンシー・ペロシ米国下院議長が訪韓したが、その時は会うことをせず通話だけをしたユン・ソギョル(尹錫悦)韓国大統領は、今回の栗常務委員長の対面において「ジレンマ」に陥っている。
2日、韓国の政界などによると、栗常務委員長はキム・ジンピョ(金振杓)国会議長の招請により、今月15日から2泊3日の日程で訪韓するよう調整に入ったとされている。栗常務委員長の今回の訪韓は、2月初めにパク・ビョンソク(朴炳錫)国会議長(当時)が北京冬季オリンピックの開幕式に出席したことへの答訪の意味合いが強い。
米中対立が激化する中、米中それぞれのナンバー3が1か月の間に訪韓することから、視線はおのずと尹大統領に向けられる。ペロシ議長の訪韓当時、尹大統領は夏休み中であったため「通話」だけの応対をしたが、栗常務委員長と「会う」ことになれば “ペロシ冷遇論”が高まることになる。一方、バランスをとって栗常務委員長に会わなければ、これまでの韓国大統領が中国全人代の常務委員長に会ってきた前例にしたがわない「初の事例」となる。
「尹大統領がペロシ議長に会わなかった」という選択は、今後の在任期間においてずっと影のように付きまとうことになる。すなわち、自ら選択肢を狭めたかたちとなったのである。たとえ休暇中であったとしてもソウルにいた尹大統領が、20年ぶりに訪韓した米下院議長と会わなかった理由は、依然としてはっきりしていない。もし尹大統領が栗常務委員長に会う場合「パク・チン(朴振)外相の訪中を控え、中国を意識した」という解釈が強まることになるだろう。
すでに「儀典」の程度についても、ペロシ議長と比較されている。ペロシ議長がキョンギド(京畿道)の米空軍基地に到着した時、韓国側からは誰も出迎えに行かなかったことが、当時「儀典問題」となった。今回の栗常務委員長の訪韓時、韓国側から出迎えに行くことになれば、ペロシ議長への「儀典冷遇論」が浮上することになるだろう。
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