野党「大統領夫人の論文バタフライ効果?」...中央図書館で論文の非公開要請が急増=韓国(画像提供:wowkorea)
野党「大統領夫人の論文バタフライ効果?」...中央図書館で論文の非公開要請が急増=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国国会文化体育観光委員会に所属するキム・ユンドク(金潤徳)国会議員は、昨年から学位論文の「非公開要請」が急増していると8日明らかにした。

 金議員が国立中央図書館から提出を受けた「最近5年間の非公開要請および論文廃棄現況」によると、2018年34件、2019年29件だった非公開要請は、2020年73件、2021年103件に急増し、今年も8月末の時点で113件の非公開要請があったという。論文の廃棄も2018年10件から次第に増加傾向を続け、昨年20件と2倍に増加している。

 金議員は「学位を取得した論文の不正行為は、ほとんどが掲載後数年過ぎた後で、偶然なきっかけによって発見されている。そのため、非公開要請は不正行為を回避するためのもの」と主張する。

 たとえば、有名歌手のA氏は2009年に取得した修士号の論文が2020年に盗作の判定を受けている。A氏が自分の論文について、「非公開要請」したことにより、自由な閲覧とダウンロードが事前に遮断された。これによって、盗作を判断することが容易ではなかったという。およそ11年が経ってから、メディアによって「盗作」が分かった。

 最近、放送での活動を再開したスター講師のB氏が2010年に提出した論文は、ネットユーザーが疑惑を提起し、10年が過ぎた後で盗作の判定を受けた。

 彼らの他にも前職国会議員が、メディアが提起した疑惑により盗作の判定を受けている。宗教界や学界に従事する有名人は学位を認められ、これを土台に活動をしばらくした後、数年が経ってから盗作の判定を受けた。論文は廃棄したが、依然として活動している。

 金議員は「2022年に論文を非公開にした理由の113件の中で85件が『個人情報』や『個人の理由』、『公開したくない』という不明な理由だった。このように非公開を求めた人々の中には、スポーツスターや講師として活動するなど社会的な名声がある人も多く含まれている」と伝えた。

 金議員は「学位論文は単純に個人的な成就物に留まるのではなく、社会的・公的な結果物だ。それだけに学位論文は特別な理由がない場合、原則的に公開しなければならない」と強調した。
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