優勝したイ・ガヨンの1番ホールでのティーショット(画像提供:wowkorea)
優勝したイ・ガヨンの1番ホールでのティーショット(画像提供:wowkorea)
16日、韓国・チョルラプクト(全羅北道)イクサン(益山)市の益山カントリークラブにて変形ステーブルフォード方式で行われたKLPGA(韓国女子ゴルフ)ツアー26戦目となる「東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン)の最終ラウンドで15ポイントを追加して計49ポイントを獲得したイ・ガヨンが優勝した。

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 2019年にプロデビューしたイ・ガヨンは、98戦目でやっと初優勝をつかんだ。4度の2位を経験し、「2位専門」のイ・ガヨンは試合後、感激の涙を流した。優勝賞金1億8000万ウォン(約1800万円)を獲得し、賞金ランキングも8位に浮上した。

 昨年、KLPGAツアーで始まった「東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」は、韓国を代表する建設会社の東部建設と、韓国一の不動産投資金融会社である韓国土地信託が手を組んで開催する大会で、ストロークプレー方式のスコア算定方法とは違う変形ステーブルフォード方式で行われ、話題となった。

 特に変形ステーブルフォード方式は、一般のステーブルフォードよりも加点を大きくする方式で、アルバトロス8ポイント、イーグル5ポイント、バーディー2ポイント、パー0ポイント、ボギーはマイナス1ポイント、ダブルボギー以下はマイナス3ポイントが加算され、合計ポイントの高い順に順位が決まる。このような方式で行われた本大会では、いつにも増して選手たちの攻撃的なプレーが見られ、昨年は大きな人気となった。

 最終日、イ・ガヨンは、トップのイム・ジンヒに1ポイント差の2位でスタートしたが、16番で8メートルのバーディーパットを成功させて優勝を決定づけた。さらに17番でもバーディーを決めたが18番でボギーとなったものの、この日だけで15ポイントを加算し、5ポイント差をつけて優勝カップを手にした。

 試合終了後、イ・ガヨンは「優勝を夢見てきたが、まだ実感が湧かない。やっと優勝する自信が持てた。シーズンが終わる前にもう一度優勝したい」と語った。

 これまで最終組で戦うたびに弱気のプレーで優勝を逃したが、初優勝を果たしたイ・ガヨンは「2位の経験のおかげで強くなった。特に精神力が強くなった」と明かした。

 また「ショットのたびに集中して、自分のプレーをしようと心がけた。16番で優勝を予感した。いつ優勝できるか分からず、これまでとてもつらかった。だけど優勝したので、全て忘れられそう」と笑みを見せた。

 新人女王争いで1位のイ・イェウォンが本大会で3位となり、地元ファンの熱い声援を受けたパク・ヒョンギョンは、イム・ヒジョンと共に4位タイを記録した。

 菊の花フェスティバルの開催期間ということもあって菊の花の香りにあふれる会場には4日間で1万人近くのギャラリーが集まり、全羅道地域で唯一の開催となるKLPGAの試合に大きな声援が送られた。

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