イ・ヨンス博士を中心とするチームが開発した冷暖房用エネルギーの供給システムは、水の温度が夏には気温より低く冬には高いという温度差のエネルギーを利用したもの。下水処理水をエネルギー源とし、冬には50度以上の温水を、夏には5度以下の冷水を生産できるという。研究チームは現在、専用面積85平方メートルのアパート40世帯分の冷暖房をカバーできるシステムを大邱市内の下水処理場に設置し、試運転を実施している。システムの信頼性が確保できれば、ニュータウンや都心の再開発地域に普及させる計画だ。
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イ教授によると、このシステムは従来のシステムより3割以上の省エネルギーが可能だ。国内243か所の下水処理場のうち2割に適用すれば、年間528万バレル(4039億ウォン相当)の原油の輸入代替効果が得られると同時に、排出される二酸化炭素を年間220万トン減らす効果も期待できるという。
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