<梨泰院事故>特別捜査本部、“カクシタル疑惑”男性2人、10日に召喚調査(画像提供:wowkorea)
<梨泰院事故>特別捜査本部、“カクシタル疑惑”男性2人、10日に召喚調査(画像提供:wowkorea)
イテウォン(梨泰院)の雑踏事故を捜査中の警察庁特別捜査本部(特捜本部)は10日、SNSなどを通じて事故当日、現場の道端にアボカドオイルをまいて人を滑らせたという疑惑が提起された、いわゆる“カクシタル”男性らを呼んで調査する。

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 特捜本部はこの日“カクシタル疑惑”をもたれている男性2人を含め、△ヨンサン(龍山)区庁・ソウル総合防災センター所属職員、△龍山警察署情報課情報官などを参考人として召喚調査する予定だと明らかにした。

 “カクシタル疑惑”の関係者は事故が発生した狭くて傾斜した路地にアボカドオイルをまいて人々を滑らせ、人命被害を大きくしたという疑惑をもたれている。国民の力のイ・マンヒ議員は去る7日、国会行政安全委員会の懸案質疑で、事故で亡くなった民主労総組合員2人が事故現場で撮られた“カクシタル”と同一人物の可能性があるというSNS上の疑惑に言及して議論を呼んだ。

 特捜本部は現場の映像などを通じて、この2人の男性の身元を特定。特捜本部のキム・ドンウク報道官は去る7日の会見で「カクシタルの写真が撮影された位置などから見ると疑惑点がなさそうだが、一部SNSの文では現場で彼らを見たという内容があり召還して調査する」と明らかにした。ただし、警察はこの男性たちが持っていた物質が「アボカドオイル」ではなくウイスキー「ジム・ビーム」という事実を確認した状態だ。キム報道官は「防犯カメラの捜査を通じて確認した結果、床にあった物質はアボカドオイルではなく酒『ジム・ビーム』であることがわかった」と説明した。

 特捜本部は前日、圧死事故の路地と接したハミルトンホテルを家宅捜索し、代表取締役などの携帯電話5点と建築物設計図面などを確保したと明らかにした。このホテルは本館西側に鉄製の壁を不法に設置したが、このため路地が狭くなり人命被害が大きくなったという指摘が提起されてきた。これまでホテルは不法構造物を撤去しろという龍山区庁の通知にも2014年以降、5億ウォン(約5300万円)を越える履行強制金(一種の罰金)だけを支払って、撤去を先送りしたという。特捜本部は龍山区庁が7日、ハミルトンホテルを含め不法建築物5か所を建築法違反の疑いで警察に告発した件に対しては、現在まで併合捜査する計画はないと述べた。

 この他、特捜本部は事故現場に龍山警察署職員と一緒にいたと伝えられた米軍に対する参考人調査は行わなかったと明らかにした。

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