【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市が、サッカー韓国代表のワールドカップ(W杯)カタール大会初戦(24日)を前に都心にある光化門広場での街頭応援を承認するかどうかを巡って苦慮している。 4年に1度のサッカーの祭典だが、158人が死亡した梨泰院での雑踏事故から3週間余りしか経っておらず、お祭りムードの街頭応援を認めるのは時期尚早だとする世論もあるためだ。 ソウル市は市民の安全を最優先に承認するかどうかを決めるとしているが、雑踏事故が発生したハロウィーンと同様に夜間に多くの人が集まることから、承認するかどうか不透明な状況だ。 同市の鍾路区は現在、韓国代表のサポーターが提出した街頭応援安全計画書を審議しており、火災予防や事故防止措置、安全管理スタッフの確保と配置、非常時の対応要領などを集中的に検討した後、結果を市に通知する予定だ。 市は22日午後に会議を開いて許可するかどうかを最終決定する。 許可が下りれば、韓国代表が出場する試合が予定されている24日、28日、12月3日に街頭応援が行われる計画だ。 サポーター側が予想した参加人数は24日と28日が8000人、12月3日が1万人となっている。前回のW杯ロシア大会では光化門広場とソウル市庁前のソウル広場に警察の推算で約5万5000人が集まったが、今大会は寒い時期の開催のため街頭応援に集まる人は多くないとみられる。 サポーター側とソウル市は18日に交通・安全管理対策を話し合い、地下鉄を光化門駅に停車せず通過させるなどの方策が取り上げられた。 一方、ソウル市は批判的な世論に神経をとがらせている。 大韓サッカー協会は今月初め、事故が起きてから1カ月も経たたない時期の街頭応援は国民感情にそぐわないため実施しないと発表した。 ソウル市の関係者は「安全を最優先に考慮する」として「安全管理計画を詳細に確認して承認の可否を決める方針だ」と述べた。
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