チョ・ギュソン の最新ニュースまとめ
韓国は前半24分、ガーナのサリス選手に先制ゴールを決められ、さらに前半34分、クドゥス選手に追加点を決められ、2点リードされて前半を終えた。後半13分、韓国はチョ・ギュソン選手がイ・ガンイン選手のクロスボールを頭で合わせて1点を返し、そして後半16分にはチョ選手がヘディングシュートを決めて2-2の同点に追いついた。
逆転の可能性も見え、現地の会場はもちろん、街頭応援の会場となったソウルのクァンファムン(光化門)広場に詰めかけたファンのボルテージも上がった。広場には3000人以上が集まり、降りしきる雨の中、「テーハンミングク(大韓民国)」のコールが響いた。職場の同僚8人と、ソウル近郊のキョンギド(京畿道)・ピョンテク(平沢)から広場に応援に駆け付けたコ・ミンウさん(31)は韓国紙の朝鮮日報の取材に「今日の試合は無条件に勝つという確信を持ったので、雨が降ろうがどうなろうが応援がキャンセルにならなければ必ず来るつもりだった」と話した。
しかし、後半23分、ガーナのクドゥス選手がこの試合自身2点目となるゴールを決め2-3に。韓国は最後まで果敢に攻めるも追加点を得られず惜敗した。
試合ではアディショナルタイム10分過ぎに韓国がコーナーキックを獲得したものの、テイラー主審はコーナーキックの機会を与えず試合終了のホイッスルを鳴らした。これに韓国選手やパウロ・ベント監督がテイラー主審に詰め寄り猛抗議。ベント監督はレットカードを受け、次戦のポルトガル戦の指揮を取れなくなった。テイラー主審のものとみられるインスタグラムのアカウントには「なぜコーナーキックを与えなかったのか」などと抗議のコメントが相次いでいるという。
W杯に韓国は1986年のメキシコ大会から今大会まで10大会連続で出場しており、アジア勢では最多を誇る。昨季にイングランド・プレミアリーグでアジア人として初の得点王に輝いたエースFWソン・フンミン選手や、欧州のビッグリーグでもトップレベルのセンターバックとして注目されるDFキム・ミンジェ選手ら、世界のトッププレイヤーを擁する。2002年の日韓共催大会以来、12年ぶりの決勝トーナメント進出を狙っている。
しかし、エースのソン選手は、今月1日に行われた欧州チャンピオンズリーグのマルセイユ戦で顔面を殴打して骨折、4日に手術を受けた。今大会はプロテクターマスクを着用して出場している。けがが影響してか本来の力を出せておらず、現在のところ無得点だ。
韓国が決勝トーナメントに進出するためには、来月3日に行われるポルトガル戦で勝つことが絶対条件となる。さらにウルグアイがガーナに勝つか、引き分ければ、得失点差で韓国の決勝トーナメント進出が決まる。ガーナがウルグアイに勝った場合は、韓国は勝敗に関係なく1次リーグ敗退が決まる。自力での決勝トーナメント進出の可能性はなくなり、厳しい状況に追い込まれた。ブックメーカーのウィリアム・ヒルは、韓国の決勝トーナメント進出の可能性について厳しいとみている。ウィリアム・ヒルは韓国が属するH組の決勝トーナメント進出を的中した場合の配当率をウルグアイ5/6、ガーナ5/4、韓国8/1と設定した。既に決勝トーナメント進出を決めたポルトガルはベッティングから除外された。
韓国が来月3日に対戦するポルトガルはFIFA(国際サッカー連盟)ランキング9位の強豪。韓国は同28位だ。韓国紙のハンギョレ新聞は「唯一の救いはポルトガルが既にベスト16入り(決勝トーナメント進出)を確定しているという点だ。ポルトガルも体力的負担で選手たちが負傷の危険にさらされているだけに、ベスト16に向けて主力選手たちに休息を与えるローテーションを稼働する可能性がある」とし、主力を温存した布陣で韓国との試合に臨むとの見方を伝えた。その分、韓国が勝利する可能性も高まるということだ。一方、同紙は「ただし、H組の2位進出チームはベスト16でG組1位の可能性が高いブラジルと対戦する可能性が高く、(ブラジルと当たることを避けるため)ポルトガルが現在の1位死守のために最後まで全力を尽くす可能性もある」と補足した。
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