キム・ゴンヒ の最新ニュースまとめ
金議員は先月24日、法務部の国政監査で、ネットメディア「ザ・探査」による情報提供として、尹大統領と韓法相らが今年7月、弁護士30人余りとソウル市内の飲食店で未明まで飲酒し、歌まで歌ったとする疑惑を取り上げた。ちなみに金議員に情報を提供した「ザ・探査」は、先の大統領選の過程で、尹大統領の夫人、キム・ゴンヒ(金建希)氏がかつてナイトクラブで「ジュリー」を名乗るホステスだったと問題提起した人物が活動している。金議員は当時その場にいたとするチェリストの女性の音声記録を公開。女性は「韓東勲と尹錫悦まで来た。お酒を飲んで歌を歌い、警護員もいた。尹錫悦が(歌謡曲の)『トンベク(冬柏)アガシ』を歌うと言った」と話した。
これに対し、この酒席にいたと指摘された韓法相は「法務部長官(法相)職を含め今後すべての職をかけ、私がその席にいなかったと主張する。私がお酒を飲めないことを知らないのか。これほどまでに公に大韓民国の法務部長官を侮辱するほど自信があるのか」と全否定した。
元検事の尹氏と法相の職にある韓氏が法曹関係者と会っていたことが事実ならば、利害衝突防止法に抵触するなど問題ある行動で、真相究明が急がれた。「共に民主党」の一部議員は攻勢を強め、チャン・ギョンテ(張京泰)最高委員は「法務部長官は法務事務を管轄するポストであり、利害関係がある法律事務所と同席したことは問題になる余地が大きく、そこに大統領までいたとすれば問題だ」と指摘した。党内では真相究明のための専門チームの設置まで提案され、徹底追及する構えを見せるも、金議員は問題の酒席があったという証拠を示せなかった。
その後、警察による携帯電話の分析などから、チェリストの女性が当時、その飲食店にいなかったことが判明。女性は今月23日、警察に出頭し、証言は全て虚偽だったと供述した。
金議員は「尹大統領など、関係者に心から遺憾を表す」と謝罪。一方で「ただ、国政に関連した重大な情報提供を受け、国政監査でこれを確認するのは国会議員として当然すべきこと。再びあの日に戻ったとしても、私は改めて同じ質問をしないわけにはいかない。これからも国民の代わりに問いただす義務と責任を果たしていく」と開き直りとも受け取れる弁明を続けた。
韓国メディアのヘラルド経済はコラムで「音声記録の政治的影響を考えるなら、金議員はまず『事実確認』をすべきだった」と指摘。「30年の記者生活を続けた金議員は、このような合理的な疑いと基礎的な検証を無視した。見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じるという『確証偏向』が骨の髄までしみ込んでいる」と厳しく批判した。
金氏は韓国の名門・コリョ(高麗)大学法学部を卒業後、1990年にハンギョレ新聞に入社。社会部や政治部を経て社会部長、政治社会担当副局長、論説委員などを務めた。2018年、当時のムン・ジェイン(文在寅)政権で大統領府の報道官に就任。記者会見では文政権に批判的なメディアと歯に衣(きぬ)着せぬ論戦を展開した。しかし、財テクで高額不動産を購入したことが指摘され、2019年3月に辞任に追い込まれた。その後の総選挙では「共に民主党」の公認が得られず、「開かれた民主党」から出馬し、比例で当選した。「開かれた民主党」はその後、「共に民主党」に吸収されたため、現在は「共に民主党」議員として活動し、現在、党報道官も務めている。
韓国紙・朝鮮日報によると、金議員の「違うならそれでいいんだけど」的な疑惑主張は今回に始まったことではない。その上で「野党報道官の役割で疑惑提起は重要な部分だが、事実に基づいてこそ説得力が得られる。『違うならそれでいいんだけど』式の疑惑提起が積み重なれば、党の信頼度が低下するだけだ」とする政界関係者の指摘を伝えた。
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