カタールW杯関連プロジェクトで多数の出稼ぎ労働者が死亡、W杯組織委員長「死は人生の一部」と発言し物議(画像提供:wowkorea)
カタールW杯関連プロジェクトで多数の出稼ぎ労働者が死亡、W杯組織委員長「死は人生の一部」と発言し物議(画像提供:wowkorea)
「2022カタールワールドカップ」は人権問題で開幕前から多くの物議を醸していた。特に、大会準備の過程と大会期間中に多くの出稼ぎ労働者が死亡したことが確認されたなか、ワールドカップ組織委員会のCEOを務めるナセル・アル・ハタル氏の発言が「軽率だ」と指摘されている。

 8日(日本時間)、ロイター通信によるとナセル・アル・ハタル組織委員長は、死亡した出稼ぎ労働者の家族に哀悼の意を表し、「仕事をしていても、寝ていても、死というのは人生の自然な一部」と述べた。

 これに先立ち、複数のメディアはワーリドカップグループリーグがおこなわれていた期間、サウジアラビア代表チームのキャンプ地を作業する過程で、40代と推定されるフィリピン出身の労働者が死亡し、カタール当局が捜査に着手したと報じた。

 それだけでなく、カタールワールドカップを誘致して以来、10年間でインド、パキスタン、ネパールなどから出稼ぎに来た労働者6500人以上が死亡したと報じられ、カタールワールドカップは「血で染まったワールドカップ」と批判されていた。

 カタール側は、工事現場で死亡した労働者は3人だけだと釈明したが、先月ワールドカップ組織委員会のサワディ事務局長は「工事現場で出稼ぎ労働者400〜500人が死亡した」と数字を変えて言い直し、さらに批判が拡大した。

 組織委員会側は、大会期間に労働者が死亡したことについて「組織委員の管轄ではない私有地で発生したこと」とし、「マスコミがフェイクニュースを流して事態を悪化させていることについて、遺憾の意を表する」と主張した。

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