授賞式後、記念撮影に臨む東内。左はPBAのチャン・サンジン副総裁、High1 Resortのイ・サムゴル代表理事(画像提供:wowkorea)
授賞式後、記念撮影に臨む東内。左はPBAのチャン・サンジン副総裁、High1 Resortのイ・サムゴル代表理事(画像提供:wowkorea)
韓国女子プロビリヤード(LPBA)を代表する“親韓派”東内那津未(ひがしうち なつみ)がLPBA第11代チャンピオンとなった。

 15日、カンウォンド(江原道)ハイワンリゾート(High1 Resort)でおこなわれた「ハイワンリゾートPBA-LPBAチャンピオンシップ2022」決勝戦で、東内はペク・ミンジュをセットスコア4-1で破り、プロ初ツアーの頂点に立った。

 これにより、東内は2019-20シーズンからLPBAに参加して以来、22大会を経て感激の初優勝カップを手にしたことになる。優勝賞金2000万ウォン(約200万円)と2万点のランキングポイントを得た東内は、シーズンランキング9位から3位にジャンプ、堂々と“LPBAの強豪”に名を連ねた。“ウェルバンクトップランキング”は肥田緒里恵(ひだ おりえ)が受賞し、200万ウォン(約20万円)を受け取った。

 プロビリヤードの発足メンバーでもある東内は、ここ4シーズンは目にとまる成績が出せなかった。2度のベスト4進出が最高成績だった。しかし、2012年「世界女子3クッション選手権」で優勝してから、どの試合においても、相手にとっては苦手意識が芽生える存在だった。今シーズンから本格的に調子を上げていた東内は、直前のツアーで2度のベスト4に進んだのに続き、ついに今ツアーでトロフィーを手にした。

 東内はプロビリヤードを代表する“親韓派”だ。優勝した感想をハングルでスムーズに読み上げ、インタビューも問題なくこなすほどだ。日本の東京外国語大学で朝鮮語を専攻した彼女は2003年に交換留学生として韓国を訪れ、ビリヤードに出会った。1年後、日本に帰国し本格的に選手生活に入った。「韓国に来ていなかったら、ビリヤードはしていなかったと思う」と述べる。

 東内は試合後、「実際、PBA発足直前にビリヤードをやめようと考えていた。しかし、プロビリヤードが韓国でできるという話を聞いて、最後という覚悟で挑戦した。初めはうまくいかなかった。新型コロナの影響もあって大変だった。そのつらい時間に打ち勝ち、優勝することができて、より価値がある」と伝えた。また、「優勝したのだから、もっと一生懸命に練習したい。決勝戦ではうまくできないところがあった。改めて初めから学ぶという気持ちで練習しようと思う」と目標を掲げた。


東内那津未VSペク・ミンジュ
東内那津未VSペク・ミンジュ




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