ドラマ「椿の花咲く頃」、「ミセン-未生-」、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」などに出演し、高い演技力で人気の実力派俳優カン・ハヌルが、11月9日東京・山野ホールにて「2022 KANG HA-NEUL JAPAN 1st FANMEETING~」を開催。歌にトーク、ゲームなど盛りだくさんの内容でファンとの楽しい時間を過ごした。本記事では2部のイベントをレポートする。

カン・ハヌル の最新ニュースまとめ

2020年4月に開催予定だったファンミーティングがコロナ禍によって延期されていたため、カン・ハヌルにとって今回が日本での初ファンミーティング。この日を待ち望んでいたファンで埋め尽くされた場内は、開演前から期待に満ちあふれていた。そして、開演時間ぴったりになると、暗転した場内に拍手が沸き起こり、オープニング映像が流れ始めた。スクリーンにカン・ハヌルの名前にぴったりの青空が広がるなか「皆さん、もうすぐ会いましょう」という本人のコメント映像が流れ、ファンの期待はさらに膨らんでいく。

薄暗いステージにスタンバイするカン・ハヌルの姿が見えると、客席からは思わず歓喜の声が上がる。会場にピアノの穏やかな音色が響き、ステージが徐々に明るくなると、後ろを向いた状態のカン・ハヌルの姿が現れた。そして、振り返りながらイ・ジョクの「あの頃はまだわからなかった」を披露。ステージを右から左へとゆっくり歩き、手を振りながら力強くも伸びやかな歌声を響かせた。

歌い終わったカン・ハヌルは、「1部のときもたくさんの方々が会場を埋めてくれたのですが、2部でもこんなにもいっぱいになるとは思わなかったので本当に感謝しています」と伝え、「歌が上手いわけではないのですが、皆さんの記憶に残るオープニングにしたいと思い、歌から始めてみました」と笑顔を見せた。通訳が入る間は、通訳の声に合わせて口パクをしたり、スクリーンに映る自分の姿を見てピースをしたりと、ひょうきんなふるまいでファンを笑わせることも。

ファンが撮影できるフォトタイムでは、サービス精神旺盛な彼がファンのリクエストに応えてポーズをしてくれるという。下手側では、ほっぺに両手を添えて「顔ハート」、センターでは頭の上で大きなハートを作り、上手側では指ハートをして満面の笑みを炸裂。会場からは「かわいい」という声が漏れていた。

「カン・ハヌルの生活バランスクイズ」というコーナーでは、カン・ハヌルに関する問題をマルバツでファンが答えていき、最終的に残った方に素敵なプレゼントが与えられるクイズが行われた。観客全員が立ち上がると、1問目がスタート。「掃除は毎日する派(マル)」、「日を決めて大掃除をする派(バツ)」という質問には、客席のほとんどがバツを選択。カン・ハヌルはこの光景にため息をつきながらマルの札を見せ、ほとんどが脱落してしまった。残念がるファンの姿を見た彼は動揺しながらも「ちょっ、ちょっと、ちょっと待って、これは問題にミスがあったと思います。掃除は毎日ではなく、2日に1回しています。問題が曖昧だったので、もう一度最初からやり直しましょう。これは練習!」と、練習問題だったと伝えると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。そして、「ケータイの充電はこまめにする派(マル)」か「1%までになるまで充電をしない派(バツ)」という問題では、マルにするファンが多く、これにはニヤっとしてからバツを見せる。彼は「1%になるまで使い切る方が、ケータイを長持ちさせることができるんです」と誇らしげに話し、会場の笑いを誘った。続いて「飴はかじって食べる派(マル)」か「溶かして食べる派(バツ)」ではバツを選び「かじって食べると歯が痛くなるので」と答え、「エレベーターの閉めるボタンはすぐに押す派(マル)」か「閉まるまで待つ派(バツ)」ではバツを選択。彼は「韓国人なので、早く早く締めてとせっかちに押してしまうほう」と正直に答え、「スミマセン」と日本語でぼそり。「サムギョプサルを食べる時はライスも食べる派(マル)」か「お肉のみ食べる派(バツ)」では、両方あるということで、今の気分で食べたい方を選ぶと宣言しバツを選択。バツの札を見せながら、マイクを通さずにお腹をさすって「お腹が空いちゃって、空いちゃって」と言う姿に、母性本能をくすぐられたファンも多かったはず。

「これからもやりたいことがたくさんある(マル)」か「今で十分だ(バツ)」という問題では、ここまで残ってきた4名全員がマルを選択。するとカン・ハヌルは焦った表情で、すでに手に持っていた札を隠して後ろを向き、札を持ち替えてから笑顔でマルの札を見せた。彼は「まだ十分ではありません。これからももっとたくさんやりたいことがあります。また皆さんにお会いするために日本に来たいので!」と伝え、一気に4名が脱落することを防ぎ、ホッと安堵の息を漏らした。

「怒るときは怒る派(マル)」か「我慢する(バツ)」という問題ではバツを選択。怒らずに済む方法を聞かれると「怒らない方法というよりは、ストレス管理法とも言えるのですが、相手の立場になって考えることだと思います。自分の考えだけだと怒ることもあるかもしれませんが、相手の立場になって相手のことを考えたら当然のことのように思えてきます。それが1つの方法かもしれません」と、心の温かい“美談製造機”らしいアドバイスでファンをほっこりさせた。

残りの4名が同じ答えが続いたため、最後も同じなら4名全員にプレゼントを渡すことにしたいというカン・ハヌルの提案で、最後の問題へ。「知らぬが仏(マル)」か「知識は力なり(バツ)」では4名ともバツを選択。カン・ハヌルはマルの札を見せながら「みんなはずれなので、プレゼントあげられませんね」といたずらっぽい表情を見せながらも、「でもバツにするのでみなさんにプレゼントをあげたいと思います!」と笑顔を見せ、ツーショット撮影のプレゼントをしてファンを喜ばせた。

クイズコーナーを終えてからは、ファンから事前に募集していた「お悩み相談」のコーナーへ。悩みが書かれたポストイットで埋め尽くされたボードが登場すると、カン・ハヌルから選定方法が提案された。ボードを直接見ずに手を上下に動かす間に客席のファンの「ストップ」という声で手を止めて、その位置にある悩みに答えるというもの。ボードに沿って手を上下にさせる姿に、会場からは笑いが起きるが、彼は真剣そのもの。客席からの「ストップ」という声に手を止めて、ボードは一切見ないで手探りでポストイットを剥がす姿もシュールな笑いを誘った。当てられたポストイットには、悩みだけでなく質問も入っていて、「最近見ている韓国ドラマはなんですか?」という質問には、自身が出演している最新ドラマ「カーテンコール」を勧め、「東京観光するならどこに行きたい?食べたいものは?」という質問には、「日本の文化が好きなので、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の星野源さんや新垣結衣も好きですし、アニメも好きなので、東京に行ったら何をしようかという想像はしていました」と伝え、星野源にハートを送りつつ、「東京に来たら行きたいところもたくさんあるのですが、秋葉原で好きなアニメのフィギュアとかを買いたいです。それから食べたいものはカレーつけ麺。カレーもラーメンも好きなので」と答えた。また、数学が苦手だという悩みには、「僕と悩み事が一緒ですね。頑張れ」とガッツポーズを見せてエールを送って解決。「仕事を探しています。辛い時はどうやって乗り越えれば良いですか?」という悩みには「個人的にはこう思います。おそらく仕事が見つかったら、次はどうしたら休めるのかという答えをみるけるために探すことになると思います。何か絶えず探し続ける状態が続くかもしれませんが、いま置かれた状況で何が楽しめるのかということを考えるのも重要だと思います。もちろん仕事を探すことに力を注ぐことも重要ですが、そこだけに全力を注ぐよりは、いま、自分にとってどんなことが楽しめるのかということに力を注げると良いのではないかと思います。そうすれば辛さも和らぐのではないかと思います」と真摯に答えると、会場から大きな拍手が送られた。「どうしたらカン・ハヌルのように背が高くなるのか?」という質問には「毎朝背伸びをする。牛乳、豆乳、ビタミン、カルシウム…」と答えながらも「物理的なものではなく、その代わりに内側の心を大きく成長させることが重要ではないでしょうか」と伝え、彼の真面目な性格が垣間見える時間となった。

イベントの後半には、「ハヌルを探せ」というタイトルで、写真の一部を見てドラマの題名と役名を当てるゲームを行い、当てたファンにサイン入りチェキをプレゼントしたり、カン・ハヌルが親しい人と電話をして最後に切るときに言う「愛してます(サランヘ)チュッ」というメッセージをスマホの録音機器に録音するプレゼントをしたり、プレゼントを大放出してファンを喜ばせていた。

客席にいるファンから直接質問を受け付ける時間も設けられ、「好きな人がいたら、自分の中で一番ロマンチックだと思う告白方法を教えてほしい」という質問には、「良い質問ですが、動揺しています」とマイクを叩いたり、口に手を当てたりしながら悩み出す。彼は「僕が好きな場所に行って告白するのが最も良い方法ではないかと思います。僕にとって安らぎが得られる大切な場所で告白をするのがロマンチックでないかと思います。例えば『椿が花咲く頃』の階段の上とか」と伝える、しかしこの答えに司会者は「この場所も安らぎの場所で、告白の条件と一致しますよね」と、告白を聞きたいというファンの気持ちを代弁。告白が聞きたいというファンの大きな拍手が沸き起こると、「何て言えば良いかな…」と照れながらも、「僕はそんなに持っているものも多くないし、得意なことも多くないけど、これから一緒に笑いながら時間を過ごしていかないか」とはにかみながら告白。心にじんわりと染み渡るような告白に、ファンも大満足。大きな拍手で彼の告白を受け止めていた。

時間が過ぎるのはあっという間で、イベントも終盤を迎えていた。イベントの感想を聞かれたカン・ハヌルは、「時間が本当に早く過ぎてしまいました。まるで甘い眠りについていたような一時でした。2部が始まる前に聞いたのですが、とても遠い場所から来てくれた方々もたくさんいると聞きました。きょう会場に足を運んでくれて会場をいっぱいにしてくれてありがとうございました。後ろにいる皆さんも、あまり見えなかったかもしれないのですが、座った状態で僕のことを応援してくれてありがとうございました。次回はもっと近くで会えると良いですね。また来ますので、バイバイの気持ちにならないでくださいね」と優しい笑顔を見せ、最後に映画『セシボン』でカン・ハヌルが歌った曲「愛する気持ち」を披露。「♪愛する気持ちよりこれ以上良いものはないと思うよ 愛されるその瞬間より 心あたたまることはない」と、カン・ハヌルとファンがお互いに愛し、幸せだという気持ちを表現しているような歌詞が心に染み渡る。カン・ハヌルの澄んだ明るい歌声もファンの心を癒した。そして笑顔でステージを後にすると、会場からはアンコールを求める拍手が…。

その拍手に応えて再登場した彼は、「来年も必ず来るので、必ずまたお会いできたら嬉しいです。皆さんが応援してくれるので、アンコールの歌を歌うのですが、僕は歌手ではありません。俳優なので上手く歌うことはできないので適当に聞いてください」と笑わせつつ、「本当は日本の曲を準備したいと思っていたんです。星野源さんの『恋』とか、ダンスもしようと思ったのですが、いまは撮影があって時間がなくて準備が間に合いませんでした。次は必ず見せたいと思います」とファンの期待を高まらせた。そして、「最後の曲をお届けしたいと思います。気をつけてお帰りください。幸せな日々を過ごしてください」と伝え、アンコール曲に「Big Mama」の「諦念」をセレクト。離れたくないという想いをエモーショナルに響かせ、心に訴えかけてくる歌声と切ない表情に、ファンもじっくりと聴き入っていた。

イベント中、常に笑顔を絶やさず、親近感と愛嬌もあって、優れたユーモアセンスでファンを笑顔にしていたカン・ハヌル。彼の魅力を十分に味わえたイベントは、温かい拍手に包まれながら幕を閉じた。


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