警察、シン・ヒョンヨン議員の捜査に着手…「ドクターカー騒動」告発人調査＝韓国

韓国警察がイテウォン（梨泰院）惨事当日、「ドクターカー」に搭乗し、車両の現場到着を遅延させたとの指摘を受けている「共に民主党」のシン・ヒョンヨン議員の捜査に着手した。

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　ソウル警察庁反腐敗・公共犯罪捜査隊は27日午前10時、シン議員を業務妨害の疑いで告発した「国民の力」所属イ・ジョンベ ソウル市議員を呼んで、告発経緯を尋ねた。

　イ市議員は警察に出向き、「シン議員は生命を扱う医師出身であるにもかかわらず、一分一秒を争う救急車を家の前に呼んで、救助活動を妨害した」とし、「遺族に対する明白な2次加害であり、患者を助けるために犠牲になる同僚医療関係者に拭えない侮辱を与えた」と述べた。

　シン議員は梨泰院惨事が発生した10月29日、ミョンジ病院DMAT（災難医療支援チーム）ドクターカーに乗った。同車両が現場に到着するまで同じ距離（25キロ）を走行した他のチーム車両より20～30分長い54分を要したことがわかり、物議を醸した。

　シン議員は「国会議員資格ではなく応急医療チームの一員として、医師として行ってこそ現場で役に立つという考えを持っていた」と釈明したが、梨泰院惨事国政調査特別委員会委員から退いた。

　ソウル警察庁はシン議員のドクターカー騒動と関連し、計5件の告発を受け付けた。
　
　市民団体 庶民民生対策委員会もシン議員を職権乱用権利行使妨害と応急医療法違反などの疑いで告発し、28日に告発人の調査を受ける。