韓国初の宇宙飛行士ら会見、新年から国内で総合訓練

来年4月8日に打ち上げられるロシアの宇宙船ソユーズに搭乗する韓国人初の宇宙飛行士コ・サンさんと、予備飛行士のイ・ソヨンさんがこのほど一時帰国した。科学技術部で24日に記者会見を行い、今後の詳しい訓練計画と、ロシアでの訓練課程について公開した。

イ・ソヨン の最新ニュースまとめ

2人は国内で年末まで宇宙科学広報と対外活動を行った後、来年1月2日からは「宇宙科学任務総合訓練」を受ける。この訓練は実際の実験と同じ装備を使用し、宇宙空間と同じ状況の中で行う。無重力状態における宇宙飛行士の体の変化を観察することを目的としたひざの軟骨細胞の培養実験、大気及び気象変化の観測実験、国際宇宙ステーション（ISS）内の騒音測定実験、韓国料理を使った宇宙食開発研究など、13の基礎科学実験と5つの教育実験の遂行方法について、最終確認を行う。

　国内でこれらの全日程を終えた2人は、1月12日から米航空宇宙局（NASA）ジョンソン宇宙センターに1週間滞在し、ISS米国モジュールに関する訓練を受けた後、ロシアに戻る。ロシアでは宇宙船搭乗前まで、地球帰還時の非常着陸に備えた地上生存訓練などを行う予定だ。

　コ・サンさんはロシアでの訓練について、「ソユーズと同じシミュレーターに搭乗し軌道に進入したとき、窓の外の地球の姿を見た瞬間、自然と歓声がもれた。実際に宇宙から地球の姿を見たらどんな気分だろうかと楽しみだ」と語った。今回の訓練が韓国での最後の機会となるだけにさらに集中し、宇宙科学実験を成功させて子どもたちに夢を与えられるよう努力すると抱負を述べた。

　一方、2人がISSで遂行する宇宙実験装備は国内研究陣により開発が完了しており、現在は国内とロシアの専門家による共同認証試験が行われている。このうち一部の実験装備は来年2月7日、ロシアの無人貨物宇宙船プログレスでISSに移送される。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.