これによりカン・ミングは「PBA」挑戦から4年で賞金1億ウォン(約1000万円)とトロフィーを受け取ることとなった。プロビリヤード初のツアー「PBAパナソニックオープン」で準優勝したカン・ミングは20-21シーズンまで4度、決勝に進むなど「PBAの強豪」として飛躍したが、すべて準優勝に終わっていた。その後は1度のみのベスト8入りと、ふるわない時期もあった。
しかし、710日ぶりの5回目となる決勝戦でチャンスを逃さなかった。優勝賞金1億ウォンとランキングポイント10万点を獲得したカン・ミングはシーズンポイントランキング44位から7位にランクアップ。5回目のチャンスを優勝につなげたのには、他でもない、本人最大の強みである“バンクショット”だった。決勝戦でカン・ミングは16のバンクショットに成功、決勝戦での得点76点のうち32点(42.1%)をバンクショットで作り、頂点に立ったのだ。
勝負の分岐点は5セットだった。カン・ミングのバンクショットが輝いた。5イニングまでは2得点に終わり、2:9と劣勢だったカン・ミングは6イニングの攻撃の機会で3連続バンクショットを決め、同点に追いついた。Ngo Dinh Naiの攻撃がふるわず、再び2度のバンクショットで6得点を追加し15:9で勝利、セットスコア3:2で試合をリードし始めた。6セットでも2度のバンクショットと2得点を加え、6:0と大きくリード、その後も好調だった。
カン・ミングは優勝後、「鳥肌が立った。これまでの準優勝と不振で、特にこの2年間の成績は自ら受け入れられなかった」と明かし、「残りの大会とポストシーズンもきちんと準備し、ワールドチャンピオンシップもベストを尽くしたい」と述べた。
一方、前日開催された女子プロビリヤード(LPBA)決勝戦では、イム・ジョンスク(クラウンヘテ)がキム・イェウンを相手にセットスコア4:1で勝利し、プロ通算5度目の優勝トロフィーを手にした。
【決勝】カン・ミングVS Ngo Dinh Nai 6セット
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