韓国の国防白書、6年ぶりに「北朝鮮は敵」...ソウル市長「もとに戻った」(画像提供:wowkorea)
韓国の国防白書、6年ぶりに「北朝鮮は敵」...ソウル市長「もとに戻った」(画像提供:wowkorea)
韓国メディア「イーデイリー」によると、オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は17日、今年の国防白書に「北朝鮮政権と北朝鮮軍はわれわれの敵」という表現が6年ぶりに再び明示されたことについて、「非正常が解消された」と明らかにした。この日、呉市長は自身のフェイスブックに「強い安保が国民の幸せを守れる」とコメントした。

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 これに先立ち韓国国防省は16日、「2022国防白書」を発刊し、「北朝鮮の対南戦略、韓国を敵と規定した事例、持続的な核戦力高度化、軍事的脅威と挑発などを総合的に考慮した」と説明している。

 呉市長は「敵を敵と呼べない非正常が解消された」と指摘した。

 呉市長は「政権が変わるたびに、主敵の概念が削除され復活する混乱をいつまでも繰り返すことはできない。どんなことがあっても国防は揺れてはいけない。北朝鮮が赤化統一と核兵器を放棄しない限り、韓国最大の脅威は北朝鮮であり、明確な敵だという事実は変わらない」と強調。続けて「強固で強い安保が国民の幸福を守れる」と付け加えた。

 国防白書に主敵と明示したことについては、韓国の世界日報が17日付の社説で、「退行的安保観をあらためる契機にしなければならない」と強調。「敵の概念を明確にした国防白書の発刊が、緩んだ軍紀綱を引き締め、戦闘力を極大化する契機にならなければならない。今後は政権が金正恩氏の機嫌をうかがって、軍が政権のコードに合わせるようなことが繰り返されないことを望む」と求めた。

 一方、京郷新聞は16日付の社説で「北朝鮮は単に敵ではない。対話の相手であり、平和統一の対象である。このような点で、北朝鮮を敵と表現することは、北朝鮮と対話する考えがないという意味に映る」と反対意見を示した。
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