キム・グァンヒョン の最新ニュースまとめ
先発マウンドに上がったのはキム・グァンヒョン投手とダルビッシュ有投手だった。両投手とも1回と2回は無得点で終え、3回表、韓国がヤン・ウィジ選手のツーランホームランで先制。さらにイ・ジョンフ選手のタイムリーヒットで3点をリードした。しかし、5回裏、大谷翔平選手がツーベースヒットを放つなど、日本代表チームの打撃陣の活躍で、3対6に逆転された。6回表、パク・コンウ選手のソロホームランで2点差となったが、6回裏に中村悠平選手や大谷選手など攻撃陣が圧巻のパフォーマンスを見せ、さらに5点をリード。4対11に点差が開いた、7回裏、日本がさらに2点を追加した後、両チームとも得点がなく、試合は13対4で日本が大勝した。
試合後、韓国代表選手たちはほとんど口を開くことなく、取材対応のためのミックスゾーンを通過しバスに乗り込んだ。イ・ガンチョル監督は「全体的に苦しい展開だった。序盤に勝機をつかんだが、投手交代のタイミングが遅かった。私に非があると思う」と試合を振り返った。その上で、勝利した日本について「日本が非常によくやったと思う。それは認める。大会がまだ終わったわけではないので全力を尽くしたい」と次を見据えた。だが、韓国は初戦の豪州戦にも敗れており、3大会連続で1次ラウンド敗退が濃厚となった。
WBCでの日韓戦は2009年決勝から14年ぶりで、「宿命のライバル対決」に注目が集まっていた。日韓戦が始まるとソウル中心部のスポーツバーでも野球ファンから歓声が上がった。しかし、大敗という結果に試合後の韓国のファンの落胆と怒りはすさまじく、ネット掲示板では「野球もサッカーもなぜ弱くなってしまったんだ」「恥を知れ」「アマチュアか」などといった厳しい言葉が続々と投稿された。
韓国メディアも大敗を一斉に報じた。聯合ニュースは「東京惨事」と速報。大規模災害や事故の際に用いる「惨事」という言葉で、衝撃の大きさを表現した。中央日報は韓国のプロ野球チーム、トゥサン(斗山)・ベアーズの元監督で、放送局SBSのスポーツ解説委員を務めるキム・テヒョン氏の論評を掲載した。キム氏は「日本はB組最強にとどまらず、今回のWBC優勝候補の一つに挙げられる強豪チームだ。メジャーで活躍するスター選手も合流し、歴代最強メンバーを構成した」と解説。「試合前から厳しい勝負が予想され、結果もその通りになった」とした。スポーツ朝鮮は「日本との戦力の違いを認めなくてはならないのだろうか。『宿命のライバル』と言うには近頃の成績が芳しくない」と力の差を指摘。また、「国際的には二流に落ちたにも関わらず、韓国プロ野球界では選手の年俸が高くなっている」と厳しく論じた。朝鮮日報は「野球韓日戦、前の勝利はいつだった…」とし、「プロ野球対決」は6連敗と嘆いた。
韓国は2006年のWBC第1回大会で準決勝に進み、2008年の北京五輪では金メダルを獲得、2009年のWBCは準優勝と強豪として認知されてきた。しかし、近年は成績不振が目立ち、2013年と2017年のWBCでは1次ラウンドで敗退している。
一方、10日の試合前には韓国が「日本の過去の軍国主義の象徴」「戦犯旗」として不快感を示す「旭日旗」を持ってアジア系の中年男性が応援する姿が確認された。韓国野球委員会(KBO)はWBC大会組織委員会に直ちに抗議した。
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