北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は16日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表した。同日午前7時10分ごろ、平壌の順安付近から朝鮮半島東の東海に向けて長距離弾道ミサイル1発の発射が捉えられたという。

 北朝鮮は先月18日にもICBM「火星15」を発射している。この時は通常よりも角度をつけて発射しており、高度は約5700キロ、飛行距離は約900キロだった。

 今回発射されたミサイルの種類については韓国軍が分析に当たっている。北朝鮮の先月の閲兵式(軍事パレード)に登場した固体燃料式のICBM、あるいは火星15や「火星17」といった既存のICBMなどの可能性が指摘される。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年6回目。今月14日にも南西部の黄海南道・長淵付近から東海へ短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。

 一方、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日に日本を訪問して岸田文雄首相と首脳会談を行う予定だ。北朝鮮は韓日の連携の動きをけん制するため、会談を前にミサイルを発射したと推測される。

 北朝鮮はまた、韓米が23日まで実施中の合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」にも反発している。演習開始前日の12日に潜水艦から巡航ミサイル2発を発射し、9日には近距離弾道ミサイル(CRBM)級の射程のミサイル6発を発射するなど、挑発を繰り返している。


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