米国の原子力空母「ニミッツ」は27日に韓国南部・済州島南の公海上で韓米合同海上訓練を行い、28日に南部・釜山の作戦基地に入港した(写真共同取材団)=(聯合ニュース)
米国の原子力空母「ニミッツ」は27日に韓国南部・済州島南の公海上で韓米合同海上訓練を行い、28日に南部・釜山の作戦基地に入港した(写真共同取材団)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は29日、韓米合同軍事演習に強く反発し、「仇敵を絶対に許さず、無慈悲に懲罰する」と威嚇した。

 労働新聞は「英雄朝鮮の絶対的な力、不敗の自衛がどんなものかをまざまざと見せつけようという声がわき上がっている」と主張。韓米が「平壌占領」「斬首作戦」を企図しているとして、「仇敵の憎き行動に国中の人民が激怒している」と伝えた。また「米帝が武力を引き込むほど、わが共和国の戦略戦術的攻勢と力は一層強くなる」と警告した。 

 北朝鮮が前日に公開した戦術核弾頭についても「われわれが歩んできた自衛的国防力強化の道が正しかった」と自賛した。

 これまで北朝鮮は主に外部向け宣伝メディアを通じて米国と韓国を非難してきた。北朝鮮住民が普段接する労働新聞などのメディアで露骨な表現を使って非難することはまれだ。それだけ韓米合同演習に対する北朝鮮指導部の反発の強さをうかがわせる。韓米に対し住民の敵意をあおり、外部からの脅威を強調することで内部の結束を図る狙いがあるとみられる。

 韓米は13~23日に合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」を実施し、20日からは大規模な合同上陸訓練「双竜訓練」を進めている。28日には米国の原子力空母「ニミッツ」が韓国南部・釜山の作戦基地に入港した。


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