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IT業界によると、オープンAIのチャットGPTに対応するためにネイバー、カカオ、SKテレコム、KTが先を争って「韓国型AIチャットボットサービス」を推進しており、チャットGPTのヒューマンフィードバック強化学習機能に追いつくことができるかが大きな焦点になる。
チャットGPTは、ユーザーがコンピュータとコミュニケーションする方法を変えた。コンピューターを操作する方法をアイコンクリックではなく言語での入力を可能にし、チャットボット形態でサービスを受ける。現在は回答を100%信頼することは難しいが、まるでどんな株を買うか、または売るかについてアナリストが根拠を提示するように、チャットGPTもまた人間が答えを選ぶのに十分な根拠を提示してくれる。
そしてチャットGPTは非倫理的な対話を避けようと人の力を借りる。 チャットGPTが出した答えを人がランキングを付けて定型化し強化学習し、その結果を再びAIに学習させる。
オープンAI自らも「AIの安全とセキュリティを含む領域で初期フィードバックのために50人以上の専門家と開発に当たった」と明らかにしている。オープンAIの正社員は375人に過ぎない。
韓国外大グローバルビジネス&テクノロジー学部のペ・ジュホ教授は30日、韓国データ法政策学会長(高麗大教授)が主催した「生成モデルAIに対する理解」を主題にしたフォーラムで「グーグルもこの方法を知っていたが、機械で答えを探す際にオープンAIが外部の人材を安く雇い、果敢に挑戦したようだ」と述べ、「問題はオープンAIがこの元となるモデルを公開せず、技術の参入障壁が生じたことだ」と指摘した。
ネイバーは「サーチGPT」、カカオは「KO-GPT」を上半期にサービス開始するために準備中で、SKTは「エイダット」を、KTは「信頼」を商用化する準備を推進中だが、韓国の国内企業が外部の人材を雇用して「ヒューマンフィードバック強化学習」を開発するのは容易ではない。
それでもネイバーは「知恵IN」という知識交流サービスがあり、優秀な回答データサットを利用することができるが、回答の質を高めるためには外部の人材の協力と、費用はもちろん相当な時間も必要だとみられている。
オープンAIに持分投資してセキュリティなど毎週1個から2個ずつプラグインとサービスを発表しているマイクロソフト中心に業界の勢力図が再編される可能性もあるという予想も出ている。ペ教授は「オープンAIが技術公開を終了したのはビル・ゲイツがGPT-7まですでに見据えているのではないかと疑わせる」と述べ、「世界のAI開発競争の構図が急速に再編される可能性が高い」と語った。
IT業界の関係者は「グーグルのBardが出た時、チャットGPTと同じ質問をして間違った答えが出てくることが分かるとグーグルの株価が暴落した」と語り、「国内の超巨大言語モデルの開発会社はオープンAIと全面競争を繰り広げなければならない状況」と説明した。
AIスタートアップ企業も危機的状況なのは同様だ。主に企業の内部文書など特定分野ではAIを活用しながら微調整を行なうが、チャットGPTがこれを無用の長物にする可能性がある。
ペ教授は「過去数年間AIスタートアップ企業はある程度ファインチューニングされた分野でサービスを行ってきたが、チャットGPTはもっぱらそのようなインターフェースをサポートする」と語り、「チャットGPTが直接学んでサービスを行うことが可能になる。そうすれば、この分野だけは私が確実に競争力があると思ってきたAIスタートアップが困難になりかねない」と懸念している。
一方で、韓国で超巨大言語モデルを開発する会社が消えると、これまでネイバーやDaumのおかげで守られてきた韓国の検索マーケットとは異なり、AI検索分野は世界的企業にそのシェアを明け渡すことになる懸念が大きい。
ペ・ジュホ教授は「韓国国内に技術がなければならないということに変わりはない。ネイバーであれカカオであれ、SKTであれKTであれ、余力のある会社は独自のモデルを作らなければならない。一度遅れを取ってしまうと取り返しのつかない状況になる」と語り、「単純にヒューマンフィードバック強化学習でランキング付けを行なうのではなく、システム自体にどのように落とし込むかの技術的問題を解決する専門人材を育成するための政策的な支援が必要だ」と力説した。
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