2023年版統一白書=(聯合ニュース)
2023年版統一白書=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部が14日公表した2023年版「統一白書」によると、22年の北朝鮮との往来者はゼロで、韓国から訪朝した人も北朝鮮から韓国を訪問した人もいなかった。南北関係の膠着(こうちゃく)状態の長期化に加え、新型コロナウイルスの流行が影響したとみられる。往来ゼロは21年に続き2年連続。

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 北朝鮮に設置され、韓国企業の工場で北朝鮮の労働者が働いていた開城工業団地が16年に閉鎖されるまで、南北間を往来する人は10万人を超えるほど多かった。

 南北関係の断絶は貿易統計にも表れている。21年は北朝鮮への搬出が100万ドル(約1億3000万円)あったが、22年は搬入額、搬出額ともにゼロだった。22年の貿易件数は搬出のみ2件あった。

 北朝鮮への人道支援も急減した。22年は政府による民間団体の基金への支援が6億ウォン(約6100万円)、民間団体の無償支援が20億ウォンの計26億ウォンだった。19年が277億ウォン、20年が149億ウォン、21年が31億ウォンと年々減少している。

 朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事は18年を最後に行われていない。22年の離散家族に関する交流は民間レベルでの手紙交換3件にとどまった。

 南北会談も18年は36回開かれたが、19年以降は開催されていない。このため、合意書の採択件数も4年間ゼロが続いた。

 一方、22年に韓国入りした脱北者は67人で、21年(63人)に続き2年連続で60人台となった。脱北者の入国は19年まで毎年1000人台だったが、20年(229人)以降は急減した。

 22年までに韓国入りした脱北者は計3万3882人で、このうち女性が72%を占める。


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