了解覚書の締結式に出席した朴普均文化体育観光部長官(左から3人目)と金建希氏(同4人目、共同取材)=27日、ワシントン(聯合ニュース)
了解覚書の締結式に出席した朴普均文化体育観光部長官(左から3人目)と金建希氏(同4人目、共同取材)=27日、ワシントン(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化体育観光部は28日、米スミソニアン協会と、両国の文化機関の交流と協力を大幅に促進するための了解覚書を締結したと発表した。国立の博物館、美術館、研究施設を所管する韓米の機関が了解覚書を交わすのはこれが初めて。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の訪米と韓米同盟70年を機に、米ワシントンにあるスミソニアン博物館群の一つ、国立アジア美術館で27日(米東部時間)に締結式が開かれた。 締結式には韓国側から、尹大統領と共に訪米した夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏、朴普均(パク・ボギュン)文化体育観光部長官が出席した。 文化体育観光部は、両国の文化芸術機関の間で文化協力の基盤が築かれたと説明した。双方は2027年まで、学芸研究と専門性涵養(かんよう)を目的とした人材交流、芸術・歴史・考古学・文化・保存科学分野での共同研究、展示・所蔵品の貸与、歴史・文化関連の一般向けプログラム共催などで協力していく。 朴長官は「尹大統領の訪米トップ外交中に文化・芸術・科学・歴史の展示で世界最高のスミソニアンと了解覚書を締結したことは、70年の韓米同盟が『韓米文化芸術の同行』へ拡大する象徴的な出来事」と評した。若い世代の研究交流協力事業に重点を置く考えも示した。  スミソニアン博物館群は世界最大の博物館群で、ワシントンに自然史、航空宇宙、米国歴史など専門の博物館を持つ。所蔵品は約1億5000万点、来館者は年間約3000万人に上る。 同博物館群のうち国立自然史博物館が1961年に高麗時代の仏像を展示したことから、文化体育観光部との正式な交流が始まった。 その後、同部は主に国立アジア美術館と交流を重ねてきた。2011年に同美術館の韓国室の改善に予算を投じ、18年からは韓国室への専門職員配置も支援。19年と22年には特別展を共同企画した。 25年11月から3カ月間、故李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長の遺族から国に寄贈されたコレクションの特別展をここで開催する予定だ。韓国室の再編と環境改善、展示コンテンツの質の向上などにも取り組む。 文化体育観光部とスミソニアン協会は今年6月から実務協議に入り、交流・協力策を本格的に模索する。双方の博物館や美術館のテーマに合わせて多角的な交流協力事業を進め、来館者を満足させるノウハウと経験を共有する計画だ。[

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