イム・ホ の最新ニュースまとめ
韓米同盟財団のイム・ホヨン新会長は今月12日、韓国の新聞社“ヘラルド経済”とのインタビューで、ことし70周年を迎えた米韓同盟について「両国にとって、最も利益となる方向へと進まなければならない」として、先のように語った。
イム会長は、米韓連合軍司令部の副司令官や合同参謀本部の戦略企画本部長などを歴任し、今月1日に韓米同盟財団の会長に就任した。
イム会長は、米韓同盟の発展方向について「韓米は互いに利益となる方向へと進むべきだが、われわれにとって利益となるのは、拡大抑止に対する米国の保障だ」とし「また、われわれが核を作ることはないが、プルトニウムの再処理や核に関しリードタイムを減らすような原子力協定の制約を、日本の水準にまで下げる必要がある」と語った。
つづけて「われわれも米国に利益を提供すべきだが、米国が望むのはインド・太平洋戦略だ」とし「われわれも、米国が中国との世界覇権をとりまく競争において比較優位に立つことができるよう協力しなければならない」と語った。
これは「米中競争が激化する状況の中、米国と日本・オーストラリア・インドの4か国による “クアッド(Quad)”や、米国と英国・オーストラリアの3か国による “オーカス(AUKUS)”のような多国間安保協議体に関する米国の要求を、韓国もある程度受け入れるべきだ」という主旨だとみられる。
イム会長は、米韓関係強化による中韓関係の悪化、さらに中国の経済報復などについて「短期的に被害が生じるかもしれないが、大きく懸念する必要はない」と断言した。
イム会長は「日本のように中国と対立している国がどこにあるだろうか。しかし中国は日本にどんな制裁を加えたというのか」とし「中国は日本が当然、米国側に立つことはわかっている」と指摘した。
つづけて「オーストラリアも中国の経済制裁措置に立ち向かうことで、むしろ中国が先に制裁を解いた」とし「『韓国は安保問題においては明確に米国側で、これは不可避的だ』と中国に思わせなければならない」と提案した。
また「中国はかつて、ニンニクや流通・観光などの制裁を加えたことはあったが、自分たちが持っていない半導体や機械・技術はさえぎったことはない」とし「短期的に損害があったとしても、耐えぬけばうまくいく」と付け加えた。
イム会長は「ただ、内需市場規模や輸出依存度など、韓国と日本は異なるという点を米国に説得しながら、韓中関係も管理しなければならない」と強調した。
イム会長は「米国に対しても『われわれは明確に米国側に立つので、中国との経済協力が必要な韓国の特殊性を認めてほしい』というように説得しなければならない」とし「中国には、『韓米同盟は揺るぎないのでそのことは諦めて、協力する部分は協力していこう』と伝え、米国には『強力な韓米同盟を基礎として、韓中関係を解決していく』という立場を理解させる努力が必要だ」と語った。
さらにイム会長は「今後、韓米同盟は軍事同盟を超え、経済・気候・保健などの分野へと拡張していくべきだ」と語った。
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