イ・スンジェの最後の「リア王」は18日まで。(画像提供:wowkorea)
イ・スンジェの最後の「リア王」は18日まで。(画像提供:wowkorea)
シェイクスピアの4大悲劇の中でも最高作に挙げられる「リア王」。“イ・スンジェの最後のリア王”といううたい文句だけでも象徴性を持つ劇。劇団ヨヌ舞台とATRの合作で初演に続き、2年ぶりに舞台に上がった。

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88歳のベテラン俳優イ・スンジェは200分を超える物語で、観客まで緊張せずにはいられないキメ細かな息遣いで熱演。膨大なセリフ量にも乱れがない。隙あらばウイットさまで見せる。

物語の中の物語のようにリア王と同じような立場に追い込まれるグロスター伯爵役のチェ・ジョンリュル、嘘に明け暮れ、結局凄絶な結末に向かうエドマンドを演じるパク・ジェミンの姿も注目される。

2幕の展開は呼吸がはやい。照明の色に代弁される葛藤の盛り上がりとキャラクターたちの感情も醍醐味だ。赤い照明の下、繰り広げられる格闘シーンはまるでミュージカルの群舞のような感じすらさせる。

イ・スンジェの最後の「リア王」は18日まで。ソウル・マゴク(麻谷)LGアートセンターで上演中。

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