「扉に鍵をかけないと眠れない」… 検察、早急に拉致されて帰国した漁師たちの名誉回復(画像提供:wowkorea)
「扉に鍵をかけないと眠れない」… 検察、早急に拉致されて帰国した漁師たちの名誉回復(画像提供:wowkorea)
検察が反共法違反で不当に処罰された北朝鮮拉致被害者の漁師たちの名誉回復に拍車をかけている。

最高検察庁は先月、管轄検察庁に北朝鮮に拉致されて帰還した漁師100人に対して職権再審に着手するよう指示した結果、35人に対して再審を請求したと18日明らかにした。再審は誤った判決を再審理する制度を指す。

今回の職権再審請求対象者35人は全て1969年5月28日、カンウォンド(江原道)コソン(高城)郡コジン(巨津)港に一斉帰還した「テヨン号」など12隻の船長と船員だ。

被害漁師たちは北朝鮮に拘留されて翌年に韓国に帰還したが、政府の尋問を受けて反工法違反罪で起訴され有罪判決を受けた。漁師たちは1年余りで釈放された後にも「反工法違反」の烙印(らくいん)が押されたため日常生活を送れなかった。

実際にある被害漁師は、息子が身元照会で不利益を受けて就職に失敗し、妻とも離婚し、不安でドアに鍵をかけないと眠れないなどの被害を受けた。
別の被害漁師は事件の後遺症で言語障害が生じて就職できず、生涯無職で過ごし、彼の長男は職業軍人として勤めたが身元照会で父親の事件が明るみになり強制退役となった。

最高検察庁の関係者は「検察は職権再審の手続きに着手した帰還漁師100人全員に対して名誉回復と権利救済が行われるよう努力を続ける」とし「その他にも全国的に漁労作業中に拉北されて帰還する過程で悔しい刑事処罰を受けた事例があるか調べる」と強調した。
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