名門大生殺人事件、20代女の容疑者は宮部みゆきのミステリー「火車」を繰り返し鑑賞…身元奪取の欲望抑えきれず犯行か(画像提供:wowkorea)
名門大生殺人事件、20代女の容疑者は宮部みゆきのミステリー「火車」を繰り返し鑑賞…身元奪取の欲望抑えきれず犯行か(画像提供:wowkorea)
20代女性を殺害したチョン・ユジョン容疑者が取り調べで、映画「火車 HELPLESS」を繰り返し鑑賞していたと話していることがわかった。専門家らはチョン容疑者の陳述について「被害者の身元として生きることが、まるで社会から保証されていることかのように話している」とし、チョン容疑者が持つ”身元奪取の欲望”を指摘した。

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 去る17日に放送されたSBS時事番組「それが知りたい」は、チョン容疑者の事件について扱った。放送では、これを前に取り調べの過程で、チョン容疑者が被害者の身元奪取を試みた状況をより具体的に公開。

 チョン容疑者は警察の取り調べで、犯行前、「殺人事件」を検索して犯罪を取り扱ったものを探していたことがわかり、特に映画「火車 HELPLESS」を繰り返し鑑賞していたと話した。同作品は、宮部みゆきの傑作ミステリー「火車」を映画化した韓国映画で2012年に公開。女性主人公が犯罪に手を染め、他人になりすまして生きていく内容が描かれている。

 実際にチョン容疑者は、逮捕前の聞き取り調査で「被害者の身元」を自ら言及していた。チョン容疑者は犯行を認める前、「被害者の自宅に到着すると、すでに誰かが犯行中だった。その犯人が私に被害者の身元で生きていけるようにするから、遺体を隠してほしいと頼んだ」と話し、自身の犯行を否認していた。

 チョン容疑者の言及内容を聞いた専門家は「被害者の身元を奪取しようとするチョン容疑者の欲望が見え隠れしている」と分析した。

 犯罪学者のパク・ジソン社会心理学科教授は「うその陳述の中にもチョン容疑者の欲求を見ることができる。遺体を遺棄する対価として、被害者になりすまして生きていけるようにしてあげるという話は、チョン容疑者に被害者の身元を”あげる”ということを保証の意味として使っている」とし、「被害者の大学、専攻に対する”憧れ”や”欲望”があるから、そのような陳述が彼女の口から出てきた」と説明した。

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