李舜臣の長剣、国宝指定へ…王剣ではなく宗家遺物=韓国(画像提供:wowkorea)
李舜臣の長剣、国宝指定へ…王剣ではなく宗家遺物=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国文化財庁は27日、国宝指定が進められている忠武公・李舜臣(1545~1598)の長剣が、国王から下賜されたものではなく、宗家で保管されてきた刀剣であることを明らかにした。偽物だと主張する一部の声に対し、製作年代や製作者、履歴などが明確であることを説明した。

 同庁は「李舜臣の長剣は、当時朝鮮の国王であった宣祖が下賜した刀剣ではなく、この事実は国宝の指定を予告した時からすでに明らかにしている。切先に刻まれた文字から、甲午年(1594年)に刀匠の太貴連や李茂生が作った刀剣であることが分かる。李忠武公伝書(1795年)には、宗家で長く保管されてきたことが記されている。その後も宗家に伝わり続け、現在は顯忠祠管理所に保管されている」と説明した。

 また、「李舜臣の長剣には、朝鮮刀剣で見られる伝統的な様式とともに、当時、刀剣製造技術が発達した日本刀剣の要素も一部発見され、これも国宝に指定すると予告した際、すでに明らかにしている。朝鮮刀剣の歴史的変遷過程を見ると、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)以降、日本刀剣の影響を受けた。李舜臣の長剣は朝鮮前期と後期製作の刀剣をつなぐ、架け橋的な役割が分かる遺物という点で、学術的価値が高く評価されている」と付け加えた。

 同庁は「李舜臣の長剣は、朝鮮時代の救国の英雄である忠武公・李舜臣の崇高な行跡が刻まれた刀剣だ。製作年代と製作者が明確で履歴がはっきりしており、朝鮮刀剣の歴史の中で重要な位置を占めている。歴史的・学術的価値も非常に高い。また、優秀な製作技術、革・金属・漆など多様な伝統工芸の調和した活用、洗練された均衡美と造形感覚など、技術的・芸術的価値が優れているという点で、今回国宝に指定予告した」と強調した。
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