【公演レポ】「少年ファンタジー」から誕生し「FANTASY BOY」、初の日本コンサートを開催
【公演レポ】「少年ファンタジー」から誕生し「FANTASY BOY」、初の日本コンサートを開催
グローバルボーイズオーディション番組「少年ファンタジー~放課後のときめきシーズン2~」から誕生した12人組ボーイズグループ「FANTASY BOYS」が、2023年7月9日東京国際フォーラム ホールAにて「2023 FANTASYBOYS FAN CONCERT IN JAPAN『Welcome to your Fantasy』」を開催した。本記事では昼公演をレポートする。

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開演時間を過ぎ、オープニング映像が流れると共に割れんばかりの歓声が会場を包み込む。映像には、緊張した面持ちでオーディションを受けるメンバーの姿から凛々しさが感じられる姿に変わっていくメンバーの成長過程が映し出され、ファンの熱い視線がステージに注がれると、大型ビジョンがゆっくりと上昇し、真っ白な衣装に身を包んだメンバーの姿が徐々に見え始めた。バックライトに照らされ、力強くたたずむメンバーの姿が見えると、会場は地響きのような大歓声が響いた。
ファンの期待が高まる中、1曲目に披露したのは「Gesture」。重圧感のあるベースサウンドにセクシーな表情を浮かべながらパフォーマンス。メンバーひとりひとりビジョンにクローズアップされる度に、悲鳴のような歓声が沸き上がり、1曲目から会場は大熱狂。続く「WINNER」の「Really Really」では、1曲目のクールな雰囲気とは打って変わって、とびきりの笑顔で披露。「君が好き」と歌うパートでは、メンバー同士が大きなハートを作ってファンにプレゼントした。

2曲を終えると、この日ビザが取得できなかったことで来日できなかった中国人メンバーのリンチからのVTRが流れ、次の機会までにさらに成長した姿を見せたいというメッセージを伝えた。VTR後、メンバーが1列に並ぶと「せーの、こんにちはー、FANTASY BOYSでーす!」と元気よくあいさつし、ひとりひとりの自己紹介へ。

韓国人メンバーのオ・ヒョンテは「こんにちは、僕はオ・ヒョンテです」と笑顔を見せ、中国人メンバーのソウルは「みなさん、こんにちはー、オレの名前は~?」と叫びファンからの「ソウルー!」という大きな声に大満足。日本人メンバーのヒカルはフェンシングのポーズをしてから「カリスマ、フェンシングボーイのヒカルです」とあいさつし、ヒカリは「アンニョンハセヨー(こんにちは)!」と韓国語であいさつしてしまいメンバーから突っ込まれながらも、「こんにちは、きょう一番パンチャクパンチャクピンナヌン(キラキラ輝く)ヒカリ イムニダ(です)」と日本語と韓国語を交ぜながらあいさつ。韓国人メンバーのキム・ギュレは「こんにちは、少年ファンタジーのマンネ(末っ子)ギュレです」と微笑み、「こんにちはー! 僕はジュンウォンです」と親指を立てて“グー”のポーズでにっこり。カン・ミンソは「こんにちは、バンディ(ファンの呼称)。僕はミンソです。よろしくお願いします。愛しています」と頭の上でハートを作り、ホン・ソンミンは「みんなー、愛してるー。よろしくお願いします。私は、ネコちゃんソンミンです」と指で猫耳を作って爽やかな笑顔を送る。イ・ハンビンは「こんにちは、ビニビニハンビンです。よろしくお願いします」とあいさつし、アメリカ出身のケイダンは「こんにちは、ケイダン! です」と笑顔を見せ、最後にキム・ウソクは「ファンタジーボーイズのマスターキー、キム・ウソクです。とっても会いたかったです。幸運がいっぱいありますようにー!」と満面の笑みを浮かべてあいさつした。

多くのファンを前にした感想を聞かれると、カン・ミンソが緊張した面持ちで一歩前へ。彼は「本当に日本で公演しに来たかったんですけど…今日こんなに、今日こんなに…」と途中でつかえてしまうと、後ろでジュンウォンが日本語のサポートをし、伝言ゲーム状態に。緊張のあまり忘れてしまったと残念がるが、再度挑戦すると、彼は「本当に日本に公演しに来たかったんですけど、今日こんなにたくさんの人たちの前でステージに立つことができて本当にうれしいです」と日本語で言い終え、彼を見守っていたファンからは大きな拍手が送られた。

緊張していたのはミンソだけでなく、ミンソをサポートしていたジュンウォンも自分が答える番になるとうまく言葉が出ずに固まってしまうこともあったが、ミンソに「(緊張してるのは)同じだね」と突っ込まれながらも、グループ名や「Gesture」について日本語で頑張って答えていた。
日本人メンバーのヒカルとヒカリは、約7か月ぶりに日本に戻ってきたということで、ファンから「おかえりー!」と声がかけられると、2人は「ただいまー!」と笑顔を見せた。

ここからは、ファンからの質問に答えるQ&Aのコーナーへ。
たくさんのポストイットの中から質問を選んだウソクは、「日本で一番食べたいものは?」という質問に「ラーメンです。日本で食べるラーメンは特別かなと思って食べてみたいです」とにっこり。2つ目の質問には「誰がこんなに可愛く生んでくれたの?」という質問に、「NewJeans」の「OMG」のダンスを見せながら「oh my oh my God(オンマ(お母さん) オンマガ(お母さんが)」と歌ってダンスを見せて会場を沸かせた。

続いてヒカリは「ヒカル君とは日本語で話しますか?」という質問に、「最近やっと日本語で話すようになりました。僕は韓国語がうまくないから、ヒカルにダンスを教えてもらうときも、僕は日本語で聞いているのに、ヒカルは韓国語で言ってきます」と話し、韓国語が上達してきたことで最近は日本語で話すことが多くなったそうだ。ヒカリへの2つ目の質問は、「ヒカリンチ(ヒカルとリンチ)はどうやって話しているの?」という質問。彼は「リンチは4つくらいしか韓国語をしゃべりません。韓国語を勉強しているからしゃべるんですけど、『アンニョンハセヨ』、『ペゴパ(お腹空いた)』、『ペブロ(お腹いっぱい)』、『チュゴシッポ(死にたいの?)』です」と話すと、「最後のワードでメンバーからNGが入り、『マシッソ(おいしい)』と『パバヤー(見て)』に変更。基本、それらの言葉で会話をしていると話し、ファンを笑わせていた。

ハンビンへの質問は「家族みんなで応援しています。何歳までバンディでいて良いですか?」に対して、「年齢は関係ないと思っています。バンディになってくださって本当に感謝しています」と答え、「10cmの歌を歌ってほしい」という要望には、優しく甘い歌声を響かせ、ファンをうっとりさせていた。
ソンミンは、「歌をおすすめしてほしい」という質問に「FANTASY BOYS」の「Gesture」と「Shut off」を勧め、「クロミはいつから好き?」という質問には、「小学校に入るくらいから好きで、両親によくおねだりしていました」と答えた。
ミンソは「自分の好きなところを教えて」という質問に、目の下のホクロをと答えてほほえみ、ファンを虜に。「日本で食べたいものは?」という質問には、「プリンです。もうすでに2個食べましたが、もっと食べたいです」と伝えた。また、来日できなかったリンチへのメッセージも見つけたミンソは「リンチ、次は日本に来てください。待っています。リンチ会いたい」というファンのメッセージを読み、ファンを喜ばせていた。
ソウルは英語で書かれた質問に対して、英語と韓国語を混ぜながら回答。「自分が曲を作るとしたらどんなコンセプトでいきたいか」という質問に対して、彼は「自分には無限の可能性があると思いますし、メンバーも無限の可能性があると思っています。なので、自分が作るとしたら、かっこいいものを作ったら、次はセクシーな、その次はカワイイとか、そういったコンセプトで作ってみたいと思います。それから、外国人のメンバーがたくさんいるので、全世界で活動をするのは難しいと思いますが、うちのメンバーにはたくさんの国籍を持つメンバーがいるので、それぞれの故郷に行って活動できればと思います」と語った。
続いて、ケイダンは「日本は好きですか?」という英語の質問に対して、彼は「日本は美しいので大好きです」と伝え、「ファンに伝えたいことは?」という質問に、彼は「応援してくれてありがとうございます。とても幸せです。(日本語で)ありがとうございます」と微笑んだ。
ヒカルは「フェンシングをはじめたきっかけは?」という質問に対して「もともとバスケをやっていたんですけど、その後に何をしようかなと思ったときに仲良かった友達がフェンシングに誘ってくれて、そこからフェンシングをやるようになりました」と答えた。また、一次審査でヒカルがパフォーマンスした「EXO」の「The Eve」を見せてほしいというリクエストには、セクシーで魅惑的なダンスを披露しファンを興奮させることも。
ギュレは、「Gesture」で引きずられるとき、背中が痛くないですか?」という質問に「痛いです」と正直にコメント。しかし彼は「痛いけど、素敵なパフォーマンスをつくるために我慢しています」とプロ根性を見せた。「メンバーの中で好きなお兄さんは?」という質問になると、突然ギュレの傍に行ってアピールするお兄さんたち。ギュレは困りながらも「ヒョンテだったんですけど、今は同い年になったのでお兄さんじゃないです。なので、みんな僕のことを気遣ってくれるのですが、中でも可愛がってくれるハンビン兄さんです」と答えると、ハンビンが喜びのあまりギュレにハグをしに行くと、会場も大興奮。そんな中、選ばれなかったお兄さんたちは肩を落とし、中でもジュンウォンは拗ねて席を立ち去ろうとするところをギュレに引き留められる場面もあった。
ヒョンテへの質問は、「日本には何回来たことがある?」について、彼は「初めてなんですけど、日本に来たときとてもうれしかったですし、本当に驚きました。道とかがきれいだし、なんだかいい匂いがしました(笑)」と伝え、行ってみたい場所は、事前にリサーチしていた札幌をあげていた。
ジュンウォンは、「日本の大好物は何ですか?」という質問について、「僕はやっぱりラーメンだと思います」と日本語で話し、親指を立てて“グー”とにっこり。2つ目の質問は、「ピカチュウの真似をして」という要望に、せーので「ピッカッチュウ!」と真似して、会場を沸かせた。

Q&Aが終わると、ジュンウォン、ミンソ、ヒカリ、ウソクの4人をステージに残し、ほかのメンバーは次のステージの準備のために一度ステージを後に…。残った4人にはQ&Aの続きが行われ、「メンバーの誰になら妹を紹介できる?」という質問に、ミンソは「僕はヒカリです。ヒカリがメンバーの中で一番あったかいです」とコメント。ヒカリもミンソを選び、「僕の中では、理想のお兄ちゃん像がミンソです。練習をしているとき、自分が困っている感じでいると『ヒカリ大丈夫?』って気にかけてくれます」と選んだ理由を話した。そんな中、ジュンウォンとウソクは選ばれなかったことに対して拗ねてハグをして励まし合う場面もあった。

Q&Aの後は、衣装チェンジしたメンバーがステージに登場。制服風の衣装に身を包んだメンバーは、「SPACEMAN」、「SNACKS」、「RUN」、「Hold Tight」と次々と披露し、しなやかでキレのあるダンスパフォーマンスで会場を盛り上げた。

続いて、ゲームコーナーへ。グループを2組に分け、90秒以内にミッションをリレー式で挑戦していくというもの。最初はモッシソヨチームが挑戦することに。入念な打ち合わせが終わると、ヒカルがスプーンにピンポン玉を乗せて回り、その後ギュレとケイダンが抱き合って風船を素早く3つ割り、ウソクはペットボトル立てを2回で成功させ、ミンソが3重飛びをしてから続けてレモンを食べて悶えながらも口笛を吹いて、21秒を残してミッション成功。
続いて、マシッソチームは、ジュンウォンがスプーンをクリアし、ヒカリとソウルが風船割りをするがバランスを崩して倒れてしまう。しかしそのまま風船割りを続けてなんとか3つを割り終え、ヒョンテがペットボトル立てに苦戦しながらも成功させ、ソンミンが縄跳びを終えると最後にハンビンがレモンを頬張り口笛を吹き、残り33秒を残してマシッソチームが勝利。モシッソチームは罰ゲームとしてセクシーな姿とキュートな姿を見せることになり、ファンを大興奮させた。

楽しいイベントもそろそろ終盤へ。ファンを前にしてのイベントを終えて、ヒカルは「今日は来てくださって本当にありがとうございます。ここまでたくさんの方が来てくれているとは思ってなくてびっくりしている状態です。これからもっとたくさん練習して、ファンの皆さんにもっとカッコいい姿を見せたいと思います。一緒にいきましょう」と伝え、ヒカリは「今日は来てくださって本当にありがとうございまーす。僕たちはリンチもいて12人。リンチのために今日来てくださった方たちは残念だったかもですが、次はより大きなステージでリンチも一緒に来て、皆さんの前に立てるようにもっと努力していきます。その時まで待っていてください」と伝えた。

最後は周りの視線を気にせずに自分の夢を叶えてというメッセージが込められた「Shut off」を披露し、会場を熱くした。歌い終えてステージを後にすると、すぐにアンコールの手拍子が鳴り始める。そしてアンコールに応えて再登場したメンバーは、「いるよ」を披露。爽やかなサウンドが響く中、メンバー同士手を取り合ったり、アイコンタクトをしたり、メンバー同士の絆が垣間見える姿に、ファンも自然と笑顔になる。

歌い終わると、ジュンウォンは「(終わるのが)惜しくないですか?」と名残惜しさを伝えると、ヒカルが「まだやっていない曲がありますよね」とファンに投げかける。するとファンが「FANTASY!」と大きな声で応え、メンバーが「いきましょー!」と意気込むと、「少年ファンタジー」のシグナルソングである「FANTASY」を披露。キラキラと光る汗を流しながら、情熱的なパフォーマンスを見せると、大歓声のなか笑顔でステージを後にし、「FANTASY BOYS」の初の日本イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

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