仁川国際空港に到着した中国人団体客=24日、仁川(聯合ニュース)
仁川国際空港に到着した中国人団体客=24日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は24日発表した報告書で、中国人の訪韓団体旅行の再開が2023年の韓国の国内総生産(GDP)成長率を0.06ポイント程度押し上げるとの分析を示した。  韓銀は、中国人の旅行先のうち旅行目的や1人当たりの支出額、消費のインフラが韓国と似ているシンガポールにおける中国人客の増加傾向を基に、中国人の韓国への入国者数が今年下半期(7~12月)に年間累計で約220万人を記録し、来年は今年より大幅に増えると見込んだ。中国政府は今月10日、約6年5カ月ぶりに自国民の訪韓団体旅行を解禁し、これに先立つ今年2月にはシンガポールなど20カ国を対象に団体旅行を許可した。 韓銀は、本格的な中国人客の回復効果が中国の大型連休のひとつである国慶節(建国記念日)連休(9月29~10月6日)期間に可視化する見通しだとし、中国からの入国者数は今年10~12月期に19年同期の85%まで回復すると見込んだ。今年7月の中国人客数は19年同月の46.2%水準だった。 こうした訪韓客数の回復率予測に中国人の消費規模・構造も反映して産業連関分析を行い、中国人の団体旅行再開が今年の韓国の経済成長率を0.06ポイント押し上げると韓銀は予想した。ただ、中国の内需不振や航空便不足など訪韓客数を押し下げる要因もあるとし、中国人の海外旅行需要が実際の訪韓につながるよう中国人客の誘致に向けた多角的な努力が求められると助言している。
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