韓国南部の釜山港(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国南部の釜山港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP、暫定値)は前期比0.6%増加した。7月25日に発表した速報値と同じ。輸出より輸入の減少率が大きく、輸出から輸入を差し引いた純輸出が拡大したことで、2四半期連続のプラス成長を確保した。

 四半期ベースの成長率は、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年1~3月期(1.3%減)と4~6月期(3.0%減)に連続マイナスだったが、7~9月期(2.3%増)から10~12月期(1.3%増)、21年1~3月期(1.8%増)、4~6月期(0.9%増)、7~9月期(0.1%増)、10~12月期(1.4%増)、22年1~3月期(0.7%増)、4~6月期(0.8%増)、7~9月期(0.2%増)まで9期連続でプラスを維持。10~12月期(0.3%減)は輸出の急減に伴いマイナスに転落するも、今年1~3月期(0.3%増)は民間消費の伸びを追い風にプラスに転じていた。

 4~6月期を部門別にみると、設備投資以外は軒並みマイナスだった。

 民間消費は衣料・履物などの半耐久財と飲食・宿泊などのサービスを中心に前期比0.1%減少した。政府消費(政府支出)も2.1%減。建設投資は土木が振るわず0.8%減った。

 設備投資は輸送用機械がマイナスだったものの、機械類が伸び、全体では0.5%増加した。

 4~6月期は純輸出の増加がGDPを押し上げた。輸出は半導体や自動車などが増えたが石油製品などの減少が響き、0.9%減少した。だが輸入が原油や天然ガスなどを中心に3.7%減と、輸出を上回るマイナスだった。純輸出の成長率への寄与度は1.4ポイント。

 設備投資もGDPを0.1ポイント押し上げた。一方、民間消費は0.1ポイント、政府消費は0.4ポイント、建設投資は0.1ポイント、それぞれ成長率を押し下げる要因となった。

 経済活動別の成長率は農林漁業が5.4%、製造業はコンピューター・電子・光学機器の好調により2.5%だった。サービス業も運輸や事業サービスを中心に0.3%増加した。電気・ガス・水道事業は5.0%、建設業は3.9%、それぞれ減少した。

 4~6月期の名目国民総所得(GNI)は前期比0.2%減少した。実質GNIも0.7%のマイナスだった。


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