統一部の当局者はこの日、記者団に対し「北とロシアの密着により韓米日協力が強化され、中国に対する圧力が強まる可能性を懸念して代表団を構成した可能性がある」と述べた。
中国は2018年の北朝鮮の建国70周年行事に、習近平国家主席の特別代表として共産党序列3位だった栗戦書・全国人民代表大会(全人代)常務委員長(当時)を派遣した。これに比べると今年の訪朝団は格下といえる。
これについて、北朝鮮が中国とは経済協力、ロシアとは軍事協力にそれぞれ焦点を合わせて対外関係を模索した結果だとする見方もある。
統一部によると、劉副首相は習主席の本籍地である陝西省で党書記を務め、異例のスピードで副首相に昇進した。中朝貿易の拠点である吉林省のトップを務めたこともあり、現在は経済分野を統括する閣僚であることから、北朝鮮問題に対する理解が深いとされる。
統一部の当局者は、北朝鮮の必要性と中国の政治的考慮が重なって劉国中団長の訪朝日程が決まったものとみられると分析した。
朝中ロ3カ国による首脳会談の可能性については「予断するのは難しい」と述べた。
また、中国代表団の訪朝計画に関して「北が国連安全保障理事会の決議に違反し、挑発のレベルを高めているため、国際社会の一員なら北が誤った道から脱し、正しい選択ができるよう共同で努力しなければならない」と強調した。
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